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行雲流水
2018年1月25日(木)8:54

【行雲流水】(ブレーン・ストーミング)

 世の中には正解のない問題が多い。正解のない問題を解決するための会議の進め方に「ブレーン・ストーミング」という手法がある。〝勝手気ままな発想〟から解決法を見出す議論の進め方だ。経営改善や新商品開発の際に用いられている

▼すべての枠から自由になり、思いつくまま何を言ってもいい。ただし誰の発言、どんな内容についても批判してはならないとの前提で会議が始まる。最初に各人の思いつくままの解決案をすべて白板に書き出す

▼次に、出されたすべてのアイデアについて問題点を洗い出す。これも、言いたい放題だ。第3段階として、出された問題点の解決策を言いたい放題提案する

▼ここまでに要する時間は約2時間。それ以上時間をかけても新しい発想は出ないといわれる。会議を中断し、出されたアイデア、問題点、その解決策を一覧表にする

▼最終段階として、整理された一覧表から解決案を絞り込む作業に入る。ここで、はじめて費用対効果などの採択基準が俎上(そじょう)に上る。基準に照らして、解決案に修正が加えられ、実行可能な現実的な成案となる

▼ブレーン・ストーミングで採用された意外な実例がある。雪国の電力会社で、電線に積もった雪を除去する方法として「ヘリコプターにほうきをぶら下げて飛ばす」アイデアが採択され、有効だったという。もちろんタダのほうきではなかったはずだ。実行案には相当の工夫がなされたことはいうまでもない。個人企業が1人で思案する手順としても参考になると思われるが、どうだろうか。

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