04/23
2024
Tue
旧暦:3月15日 大安 丁 
環境・エコ
2018年3月5日(月)8:55

“愛する海”を美しく/海LOVEin宮古島

海岸清掃に市民360人


砂浜に流れ着いた大量のごみを拾い集める市民。360人以上が参加して環境の美化に努めた=4日、高野海岸

砂浜に流れ着いた大量のごみを拾い集める市民。360人以上が参加して環境の美化に努めた=4日、高野海岸

 「宮古島の海をもっときれいに!」-。サンゴ礁ウイークイベント「海LOVEin宮古島2018」が4日、平良の高野海岸で行われた。今年は過去最高となる約400人の市民が参加し、漂着ごみを集めて環境美化に努めた。回収した市のボランティア用ごみ袋は計906袋。市民有志の活動で、ごみのない本来の砂浜を取り戻した。

 市民団体が中心となって企画。今年で3回目の開催になる。県サンゴ礁保全推進協議会が定めたサンゴ礁ウイークのイベントとして開いたもので、市や県、観光協会など官民の団体が活動をサポートしている。

 午前10時前。会場には新聞やテレビ、SNS等を通してイベントを知った市民が続々と来場した。老若男女、幅広い年齢層の市民が活動の理念に共感し、ボランティアで参加した。

 開会式で、実行委員長の春川京子さんは「こうした活動を世界中に広げていきたい」と話して多くの市民の参加に感謝した。「ごみの多くは遠いところから流れ着いているが犯人捜しをしても仕方がない。これを片付けながら、一人一人がごみを減らそうと心掛けることが大切なこと。そういう思いで活動を続けていけばごみはなくなっていくと信じている」と話し、ごみ減量化運動の一層の広がりに期待を込めた。

 イベントを後援する宮古島市の長濱政治副市長も激励に駆け付け「多くの市民の参加に感謝する。市民と行政が一体となって活動することが素晴らしい。みんなで頑張ろう」と話した。

 この後、一斉にごみ拾いを始めた。軍手をした参加市民はごみ袋を手に砂浜を歩き、漁具、ビン、ペットボトル、缶、網、廃材、容器などさまざまな漂着ごみを袋に詰め込んだ。

 この日は蒸し暑くて気温はぐんぐん上昇。午前11時には24・6度に達した。参加市民は、それぞれ大粒の汗を流しながら海岸の環境美化活動に精を出した。

 SNSを通してイベントの開催を知った下地ゆかりさんは、所属する団体「琉球國祭り太鼓宮古支部」のメンバーにも声を掛けて複数の親子で参加した。「漂着ごみのことは知っていたけどここまで多いとは驚きでした。みんなが参加できるこういうイベントは大切だと思う。機会があればまた参加したい」と話した。

 一緒に参加した長男の陽登君(平良中2年)も漂着ごみの量に驚き、「砂浜を汚している。ぼくも清掃を続けたい」と話していた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月21日(日)8:54
8:54

「宮古横丁」がプレオープン/観光スポットに期待

ホテルアートアベニュー 平良西里にあるホテルアートアベニュー(旧ホテル共和別館)の1階に、タイ料理など7店舗が入る「宮古横丁」が19日、プレオープンした。経済団体や観光団体など関係者らが盛大に開業を祝った。

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!