2018年3月25日(日) 8:53

【時事】両陛下の言葉胸に「語り部」/退位前の訪問で面会へ

家族5人亡くした照屋さん


天皇、皇后両陛下との面会について話す沖縄県遺族連合会前会長の照屋苗子さん=9日、那覇市

天皇、皇后両陛下との面会について話す沖縄県遺族連合会前会長の照屋苗子さん=9日、那覇市

 天皇、皇后両陛下は27日から2泊3日で沖縄県を訪問される。通算11回目で、今回も到着後すぐ南部戦跡を訪れ、国立戦没者墓苑で花を供える。「沖縄でまた哀悼の意をささげてくださる。喜んでお迎えしたい」。沖縄戦で家族5人を亡くした県遺族連合会前会長(現在は理事)の照屋苗子さん(82)=那覇市=は両陛下からこれまで掛けられた言葉を胸に刻みながら、戦争体験を伝える「語り部」活動を今も続ける。


 照屋さんは沖縄戦で父と祖母、きょうだい3人を亡くし、母に育てられた。姉らが軍医の治療を受けていたところ、砲弾が落とされ、目の前で祖母と姉、弟が亡くなった。つらい記憶を呼び起こす戦争の話はしたくないと思った時期もあった。


 両陛下とはこれまで、沖縄で4回面会。初めて会ったのは1987年、全国身体障害者スポーツ大会(当時)が開催されたときだった。「どなたを亡くされましたか」。当時皇太子だった陛下からこう聞かれ、家族5人を沖縄戦で亡くしたと伝えると「大変でしたね。頑張ってください」と声を掛けられた。


 即位後初の訪問となった93年には「ご苦労なさいましたね」との陛下の言葉を聞き、亡き母を思って涙があふれた。「苦労した母に、この言葉を掛けてくだされば良かったのに」と思った。


 「なぜ戦争が起こったのか。どうにかできなかったのか」。皇室への複雑な心情も頭によぎるが、「陛下は戦争の時代を体験し、平和の尊さをよくご存じだと、何回か言葉を交わすうちにだんだん分かってきた」と振り返る。陛下の琉歌にも沖縄への深い思いを感じ、感銘を受けてきた。


 来年4月末の退位を控え、在位中最後の沖縄となる見通しの両陛下を、遺族の一人として国立戦没者墓苑で迎える。「皇太子さまにも陛下の平和の願いを受け継いでほしい。それがずっと続いてくれたらいい」と期待を込めた。

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