2018年5月11日(金) 8:58

児童虐待 107件/17年度児相宮古分室認知

前年度の3・5倍と急増/「心理的」が68件と最多


県中央児童相談所宮古分室が入る宮古福祉事務所=10日、平良東仲宗根

県中央児童相談所宮古分室が入る宮古福祉事務所=10日、平良東仲宗根

 宮古島市で2017年度に認知された児童虐待件数が前年度の3・5倍の107件(速報値)に上ることが県中央児童相談所(中央児相)宮古分室のまとめで分かった。種別は心理的虐待が68件と最多で、身体的虐待は前年度比3件増の8件だった。児相の権限で児童を保護した件数は23件。


 児童虐待は▽身体的▽心理的▽ネグレクト▽性的-に分類されている。17年度は性的以外の三つの種別で虐待が確認された。


 中でも、両親が言い争う姿や暴力を振るう場面を見せられた児童が精神的に追い込まれてしまう心理的虐待が最も多かった。


 中央児相宮古分室の野原勝室長は飲酒が絡む心理的虐待が多いとした上で「心理的虐待は全国的に増えている傾向にある。夫婦げんかを子どもに見せてしまうことも心理的虐待に当たることをしっかりと理解してほしい」と注意を促した。


 親などから暴力を振るわれる身体的虐待も前年度より増えており、深刻な状況だ。今もしつけと言い張る親がいるといい、虐待に対する正しい認識の広がりが求められている。


 子どもを家に閉じ込めたり、食事を与えなかったりするネグレクトも前年度と比べて23件増えた。子どもを不潔な状態に置き、病院に連れて行かないなどの対応もこれに当たる。


 これら虐待の認知件数が急増した要因は、昨年4月に中央児相宮古分室が開設したことが挙げられる。県や市、警察など関係機関の連携に加え、虐待に対する地域の認知度が向上し、子どもたちを見守る体制が強化された。これにより、家庭に潜む虐待が明るみに出るケースが増えている。


 実際に、地域住民が警察に通報する件数が増えており、虐待を未然に防ごうとする地域の意識は確実に高まっているという。


 野原室長は「児童相談所の分室が開設されたことで認知件数が増えたということはある。警察や学校、ソーシャルワーカーの働きによるところも大きいが、地域住民の認識が深まった1年になった」と話した。


 ただ、「苦しんでいる子どもはまだいる。もっと虐待に対する周知を図っていく必要がある」と気を引き締め、「身近で疑われる事案があれば、すぐに連絡してほしい」と呼び掛けた。


 中央児相宮古分室は昨年4月に開設された。平日の対応時間は午前8時30分から午後5時15分。電話番号は0980・75・6505。それ以外の時間帯は虐待ホットラインに転送されるため、事実上24時間体制で対応している。

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