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政治・行政
2018年6月20日(水)9:00

主要原因は機器損傷/伊良部南区断水

下地市長が改めて謝罪/市議会6月定例会一般質問


一般質問で答弁する下地市長=19日、市役所平良庁舎

一般質問で答弁する下地市長=19日、市役所平良庁舎

 開会中の宮古島市議会(佐久本洋介議長)6月定例会一般質問が19日、市議会議場で行われた。今回は21人の議員が通告。初日は我如古三雄、新里匠、前里光健、島尻誠、下地信広の5氏が登壇し、当局の考えを質した。多くの議員が4月27日から5月1日に掛けて発生した、伊良部南地区の断水について、原因や今後の安定供給に向けて、当局の見解を質した。

 下地敏彦市長は断水の原因について「当初、水の使用量の急激な増加と考えていたが、第3配水池のボールタップの一部に損傷があり、原因はこれらが複合的に作用したと考えている」と従来の説明を繰り返し「伊良部南地区の市民に多大な迷惑と心配を掛けたことを、大変申し訳なかった」と改めて謝罪した。市上下水道部の大嶺弘明部長は「断水の最も大きな原因はボールタップの損傷と考えている」と述べた。

 今後、第3配水池から国仲集落交差点までの配水管等の径とルートの見直しを行うための調査設計を実施し、今年10月末までに完了する計画であることを明らかにした。

 断水前の水量を把握していたかについて大嶺部長は「同地区は1日あたり平均1300㌧の使用量となっている。断水前の使用量は断水前の4月25日に1217㌧、同26日に1339㌧、同27日に1219㌧だった」と答弁し、特に変わりのない配水量であったと述べ「断水の最も大きな原因はボールタップの損傷と考えている」と述べた。

 また、断水による経済的損失と商業施設への損害補償について大嶺部長は「商業施設などへの補償は、宮古島市給水条例では第16条の給水原則で、災害、水道施設の損傷、公益上やむを得ない事情においては、給水の制限、停止のための損害を生じることがあっても、市はその責を負わないと定められている」と述べた上で、市の顧問弁護士を交え、対応を検討することを明らかにした。

 また、安定供給に向けての点検について、大嶺部長は「点検は専門業者に業務委託し、年2回24カ所の水道施設等の点検を実施している。ボールタップは配水池内部に設置されているため、点検をやりやすくするため、ボールタップ付近に開口部を設け、点検が容易に実施できるような措置を講ずる」と答弁した。

 宮古島への陸上自衛隊配備に伴う振興策支援について下地市長は「野原部落会から2016年4月に、千代田カントリークラブの陸自配備の撤回を求める要請があったが、18年3月の部落常会でこの決意を撤回してしていることを確認している。千代田部落会からは、18年2月に千代田部落への陸自配備に関する陳情が市長、沖縄防衛局長あてに出されている。市としては、地域住民からの要望を踏まえ今後も適切に対応していく」と述べた。いずれも我如古氏への答弁。

 一般質問2日目の20日は山里雅彦、下地勇徳、粟國恒広、平良和彦の4氏が登壇の予定。


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