2019年2月5日(火) 8:54

【行雲流水】(宮古上布と新里玲子)

 宮古上布は、苧麻(ちょま、方言でブー)を原料に、手績み(つなぐことの意)による糸作り、図案・くくり染め、機織り、洗濯(仕上げ加工)、ぬき(補修)などの高度な技術によって製作される。極細の糸で織られるので滑らかさと光沢がある


▼この宮古上布は、越後上布、近江上布とともにわが国の上布の代表的存在である。1978年には、国の重要無形文化財に認定された。また、「苧麻糸績み」も2003年に国選定保存技術となった


▼宮古上布の歴史は古い。人頭税の頃は税として納められ、琉球王府から薩摩に貢納された宮古上布は薩摩上布という商品名で流通、薩摩藩の財政を潤した。その後、大正から昭和初期にかけて、最盛期には年1万8000反が生産され、宮古の重要な産業になっていた


▼ところで、現在、宮古上布を語る上で、新里玲子氏は特筆される。氏は宮古上布の伝統と歴史をふまえて、研究を重ね、のびやかな「色上布」の作風を確立、宮古上布の新たな可能性を拓いてきた。その優れた作品は平成7年、日本伝統工芸染織展で「日本経済新聞社賞」を受賞、その後も多くの賞を受賞、2018年には叙勲を受章している


▼氏は、後進の指導にも精力的にあたっている。先月は、宮古島市伝統工芸品センターで草木染めの講習を行った。新里の工房では毎週金曜日に地域の人たち十名余が、手績みの研さんと生産に励んでいる


▼氏の言動から次のことが伝わってくる。「作品世界はロマンそのもので、地域の風土と作者の個性によって生みだされる」。(空)

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    令和元年8月1日現在

    宮古島市 54,728 人
    27,562 人
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    605 人
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    世帯数 518 軒
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