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行雲流水
2019年3月9日(土)8:54

【行雲流水】(矛先は?)

 恩をうけておきながら感謝するどころか嫌がらせや害を及ぼすようなことを「恩をあだで返す」という。恩をあだで返すような人は「やってもらったことを忘れて」気に入らないことをされると「恨みとして忘れない」


▼恨む心が厄介なことは気に障ることがあった場合憎しみに変わってしまうところにある。憎しみというのは相手の言うことに耳を貸さず暴力を振るいかねない状態と言えるだろう。そう思うと憎しみを持つような人とは距離を置いてしまうのが人間関係の普通の在り方ではないのか

▼恩をあだで返すようなことが国家レベルでなされると何が起こるだろうか。考えさせられたのは、日韓基本条約に基づく日本の巨額資金援助を無かったことにする韓国の姿勢である

▼徴用工訴訟で日本企業の財産差し押さえは日本にとっては実質的な被害であり、海上自衛隊の哨戒機に対する攻撃用レーダー照射は嫌がらせの最たるものだ。極め付きは天皇陛下を卑下して慰安婦に謝罪すべきと求めてきたことだ

▼それらの事件に対して日本政府が、国家間協議を申し入れたり事実確認を求めたり天皇陛下への暴言の取り消しと謝罪を求めたりしたことが文在寅政権にとって気に障ることになったのだろうか

▼3月5日韓国海軍士官学校の卒業式に参加した文大統領は「世界4大軍事強国が韓半島を取り囲んでいる」と前置きして「われわれが強い海洋力を土台にわが海を守り、大洋に進むことができる時になってこそ強い国になるだろう」と話した、と中央日報日本語版(5日配信)が伝えている。わが海を守り、大洋に進む際の矛先はどこに向いているのだろうか。(凡)

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