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教育・文化
2019年3月11日(月)9:00

「さようなら わが母校」/伊良部、佐良浜中閉校

4月から伊良部島小中一貫校


伊良部中71年の歴史に幕。垣花校長(右)から宮國教育長に校旗が返納された=10日、伊良部中体育館

伊良部中71年の歴史に幕。垣花校長(右)から宮國教育長に校旗が返納された=10日、伊良部中体育館

 宮古島市立伊良部、佐良浜の両中学校で10日、閉校式があった。在校生や卒業生、保護者、地域住民の多数が出席し、校旗の返納を見届けるとともに、70年以上の歴史を刻んだ学びやに別れを告げた。4月からは伊良部島小中一貫校(結の橋学園)として新しい歴史の一歩を踏み出す。

 伊良部中学校は1948年4月1日、伊良部村立伊良部中学校として設置された。これまでに6009人を輩出している。


佐良浜中創立70年の歴史を振り返りながら校歌を斉唱する在校生と関係者=10日、佐良浜中体育館

佐良浜中創立70年の歴史を振り返りながら校歌を斉唱する在校生と関係者=10日、佐良浜中体育館

 一方の佐良浜中は48年4月1日、佐良浜小学校の校舎を借りて伊良部中学校佐良浜分校として開設され、翌49年に伊良部町立佐良浜中学校として分離独立したのが始まりで、これまでの卒業生は6751人。

 両校の閉校式典で下地敏彦市長は「母校の閉校は一抹の寂しさを感じ、地域においても愛惜の念は深いものがあると拝察するが、今後の伊良部地区の発展のためにも新設される結の橋学園への相変わらずの支援をお願いしたい」と述べた。

 宮國博教育長も「閉校となっても、これまで続いた輝かしい歴史と伝統は、校名とともに人々の心に永遠に刻み込まれる」などと告示し、一貫校への支援、協力を呼び掛けた。

 伊良部中の閉校式典で垣花秀明校長は「これまで伊良部中学校で学んだ誇りを胸に、新しい学校の伝統を自分たちの手で創り上げていくという気概で努力を続けてほしい」と生徒たちにエールを送った。 

 PTAの親泊ゆかり会長は「今日まで築いてきた歴史と伝統、慣れ親しんだ学びやは、私たちの心の中に末永く生き続けることでしょう」と語った。

 生徒を代表して佐久川莉奈さんがあいさつし、「4月から伊良部島小・中学校に通います。新たな伝統をつくるために、元気よく笑顔で新しい一歩を踏み出します」と決意を語った。

 佐良浜中の閉校式典では友利克彦校長が「閉校は寂しい気もするが、これは新たな飛躍への第一歩だ。佐良浜中学校の歴史と伝統を誇りに、自らの夢や希望の実現のために、未来に向かって力強く歩んでほしい」と生徒たちを励ました。

 PTAの浜川和美さんは「本校の雄姿を深く心に刻まれるとともに、本校の伝統と精神を長く後世へ伝えてほしい」と呼び掛けた。

 生徒代表の田名美星さんは「私たち1、2年の在校生は、臆することなく新しいステージにおいても『佐良浜魂』を発揮して、大きな夢に向かって、力強く船を走らせたい」と決意し、4月開校の伊良部島小中一貫校での飛躍を誓った。


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