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行雲流水
2019年6月6日(木)8:54

【行雲流水】(宮古観光の満足度)

 宮古観光で「大変満足した」人の割合はどの程度か。項目別にみると、海の美しさ77%、景観72%がダントツだ(沖縄本島は各53%)。食事43%(沖縄本島47%)、土産品35%(沖縄本島41%)にくらべると、圧倒的に「海と景観」に魅了されていることがわかる(「平成29年度観光統計実態調査」沖縄県文化観光スポーツ部)


▼観光の経済効果という観点でとらえると、食事と土産品の魅力度をもっと高める必要がある。自然の恵みに頼るだけではなく、人間の智恵と努力がもう少し欲しいところだ

▼食事や土産品が満足度の上位を占める観光地、つまり食べ物や特産品を〝売り〟にしている観光地は少なくない。ゆるキャラやB級グルメ大会などへの地方の取り組みも盛んだ。観光付加価値の付け方は、地方の知恵次第だ

▼先月開催された全国規模のフランス料理コンテストで、伊良部島のシェフ渡真利泰洋さん(34)が「新進気鋭の若手15人」の1人に選ばれた。「フランス大使館で全国のシェフと交流できて、刺激になった」と語る(5月24日本紙報道)

▼宮古観光の食事部門が一躍全国レベルに跳躍したような、うれしいニュースだ。渡真利さんは東京の有名店で腕を磨き、渡仏して1年間修行し、宮古に戻って料理長に就任したとのこと。各分野で新進気鋭の人材が育っている証左であろう

▼「料理は芸術だ」といわれる。繊細なセンスが問われる分野だ。地元の食材を生かしたフランス料理であれ、郷土料理であれ、味の世界の研究余地は広くて深い。(柳)

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