04/24
2024
Wed
旧暦:3月16日 赤口 戊 
政治・行政
2019年9月10日(火)9:00

根間公園 用地交渉が難航/市議会予算決算委

買収できず不用額計上/広場整備計画に影響


用地交渉が難航している根間公園整備予定地=9日、平良西里

用地交渉が難航している根間公園整備予定地=9日、平良西里

宮古島市が進めている平良西里の「根間公園」整備計画で、用地の売買交渉が難航している。2018年度内に買収を完了する予定だったが、計画面積4筆のうち1筆を購入できていない。市は、仮に取得できなくても整備を進める方針だが、今年度予定していた広場の整備は20年度に持ち越される。9日に開かれた市議会9月定例会予算決算委員会で詳細が分かった。

根間地区の整備は長年の懸案事項だ。過去には「エコ公園」の整備が検討されているが、用地の買収にめどが立たずに停滞。市はその後、補助メニューで有利な都市公園整備事業に切り替えて計画を進めた。

現行計画で、根間公園は西里通りのコンビニエンスストア裏手に整備する。整備面積は0・21㌶。市民と観光客が集う交流拠点に位置付け、賑わいの空間の創出を狙う。箱物は建てず広場を整備し、イベントを開いたり、各種団体が活動したりする青写真を描く。

市によると、これまでに計画用地の3筆の取得は終えたが、残り1筆の交渉が難航しているという。

結果として18年度の取得は困難と判断し、決算書に必要経費1638万円を不用額として計上した。これに伴い、当初は今年度着工を予定していた整備も事実上次年度にずれる。

9日の市議会予算決算委員会では、濱元雅浩氏がこの件を取り上げて不用額計上の理由を聞いた。

下地康教建設部長が答弁し、「用地の1筆を買うことができていない」と交渉経過を説明した。今後の事業計画に与える影響を問う質問には「残りの3筆は購入しており、事業は止めるわけにはいかないと考えている。上物(広場)整備は従来活用してきた一括交付金を使って整備したい」などと答弁し、用地を購入できない場合でも広場整備を進める考えを示した。

当該用地は都市計画区域に指定されており、公園以外での使用には縛りが掛かる。市はこういった制限を地権者に説明しながら理解を得たい考えだ。下地部長は「まだ購入できていない残り1筆の購入に向けて努力を続ける」と強調した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月21日(日)8:54
8:54

「宮古横丁」がプレオープン/観光スポットに期待

ホテルアートアベニュー 平良西里にあるホテルアートアベニュー(旧ホテル共和別館)の1階に、タイ料理など7店舗が入る「宮古横丁」が19日、プレオープンした。経済団体や観光団体など関係者らが盛大に開業を祝った。

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!