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【特集】新年号
2020年1月1日(水)8:55

通学路 新年も華やかに/平良

子供の登下校見守る/パトロール隊が水やり活動


精力的に活動する腰原女性会子どもを守るパトロール隊の皆さん

精力的に活動する腰原女性会子どもを守るパトロール隊の皆さん

 腰原公民館周辺に花が植えられ、地域と通学路を明るくしている。花を育てながら子供たちの安全を見守ってほしいと、宮古かぎすま安全なまちづくり推進協議会(会長・下地敏彦市長)が花の苗を腰原自治会に寄贈。腰原女性会子どもを守るパトロール隊(宮平エミ隊長)が中心となって水やりなどの管理を行い、色鮮やかな花を咲かせている。

 昨年10月に贈呈式が腰原公民館で行われ、同協議会副会長で宮古島警察署の上運天幸徳署長、県宮古事務所の稲福具実所長、宮古島地区防犯協会の真壁寛樹副会長が出席。パトロール隊と南小学校の児童代表に苗と散水用のホース・リールを手渡した。

 同協議会が準備したのは、インパチェンス600本とナデシコ100本の計700本で、この日のうちにプランターに植え付けされた。11月にはきれいな花を咲かせ、児童生徒のみならず地域住民の目を楽しませている。

 本来の目的は、子供たちが安全に登下校できるように監視力の強化を図ることだ。水やりや雑草抜きなどの管理を行いながら、子供たちを見守っている。

 パトロール隊は2006年の結成以来、腰原地区の安全を見守ってきた。メンバーは女性のみで現在15人。平均年齢は70歳を超えるというが、その活動力はパワフルだ。

 下校時のパトロールは毎週水曜に実施しており、延べ2212人(2018年まとめ)が参加した。そのほか南学区周辺の危険箇所の点検、各種防犯活動のイベントにも積極的に加わっている。

 パトロール隊の宮平隊長は「見回りしていると、子供たちから『頑張ってー』と手を振ってくる。子供たちから元気をもらっている。活動がストレス解消につながっている。体が動く限り活動を続けたい」と話した。

 宮古島署によると、声掛けや付きまといなどの事案は15件発生(昨年9月末現在)。このうち児童生徒を対象だったものは12件あったという。同署生活安全課の伊佐健警部補は「このような活動を警察としてもありがたく感じている。活動が広がることで、声掛けなどの事案が宮古からなくなってほしい」と話した。

 これからも子供たちの安全・安心を見守る「地域の目」として、パトロール隊の活躍が期待されている。

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