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【特集】新年号
2020年1月1日(水)8:59

宮古観光の新目玉に/日本ヘリシス 保良でヘリ遊覧

上空から見た東平安名崎=2019年12月

上空から見た東平安名崎=2019年12月

 今春、宮古観光に新たな目玉が加わる-。


 三重県や北海道、福島県、京都府などでヘリコプターの遊覧飛行を展開する日本ヘリシス(本社札幌市、稲田竜太社長)が4月から市城辺保良を拠点にした遊覧飛行やスカイダイビングの事業を始める。

 説明によると計画では保良のゴルフ場

昨年12月に子供たちを体験搭乗させたヘリ=オーシャンズリゾート

昨年12月に子供たちを体験搭乗させたヘリ=オーシャンズリゾート

オーシャンリンクス宮古島内と隣接するオーシャンズリゾートにヘリポートを整備し、そこを拠点として東平安名崎、沖合にあるパナリ岩礁上空をヘリで遊覧する。また上空3000㍍まで上昇し、スカイダイビングも行う。料金はヘリ遊覧で3分間6000円程度、スカイダイビングで6万円程度を想定している。荒天時以外は飛行が可能だという。

 同社によると上空3000㍍までのスカイダイビングを行う空域は保良上空と池間島上空に限られる。沖縄本島などでは空域がほとんどなく、スカイダイビングの事業展開は難しいという。今回、宮古島へは2億7000万円をかけて新型ヘリを投入する。ヘリは5席でパイロット以外の4席が乗客用となる。

 同社関係者によると宮古島での事業展開を決めた最大の理由は海の美しさで、加えて稲田社長は「クルーズ船によるインバウンド(外国人観光客)の数に驚いた」と話しており、外国人客もターゲットにしている。同社は昨年12月、宮古島の子供たちを対象にしたデモンストレーションフライトを行った。

 ゴルフ場を運営するオーシャンズリゾートが同社と連携して航空券の販売を担う。オーシャンズリゾートの島尻千洋社長は「遊覧やスカイダイビングは最高のアクティビティー。日本百景の一つである東平安名崎を上空から満喫してもらいたい」と期待している。

 同社は三重県津市などと防災協定を結んでおり、災害発生時に上空からの視察や物資輸送を行うという。宮古島市との協定締結も視野に入れており、今後、市側と協議していく。また緊急時にヘリで医師や患者を輸送する構想もある。稲田社長は「地元と協調しながら進めていきたい」と観光面だけでなく多様な連携を視野に入れている。

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