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2020年4月4日(土) 8:58

漁師の歴史3部作完成/佐良浜地区活性化協

第3弾は「南方漁」/文と絵で「子供たちに伝える」


市の補助金で製作した3部作の冊子の完成を喜ぶ普天間さん=1日、宮古毎日新聞社

市の補助金で製作した3部作の冊子の完成を喜ぶ普天間さん=1日、宮古毎日新聞社

 佐良浜地区漁業集落活性化協議会が伊良部島の伝統漁業やその歴史、当時の島の様子などを紹介する3部作の冊子がこのほど完成した。最終の第3弾は「佐良浜漁師の南方漁」。冊子を監修する同協議会の普天間一子事務局長(伊良部漁協)は「どうしても、この島の漁師とそれを支えてきた家族や地域のことを紹介し、子供たちに伝えたかった。この冊子を作製する取材で私自身も多くを学べた」と笑顔になった。


 同協議会は、市の地域活性化モデル地区支援事業(3年間)の補助金を活用して、2018年から冊子を作製し、希望者に無料で配布してきた。


 これまでには、「佐良浜漁師の一日」の「カツオ編」(18年)と「アギヤー編」(19年)を発行。各方面から好評を博したことから、2編とも増刷して対応してきた。今回の「南方漁」も無料で配布する。


 今回は、ボルネオやパラオなど南方漁が盛んだった時代の漁師たちの仕事や、それを支えた家族、島の様子が文章と絵で生き生きと紹介されている。


 冊子の製作にあたって普天間さんは、知り合いの菊地悦子さんに文章を、絵も知人の山田光さんに依頼した。


 3人の共同作業で完成した冊子は、分かりやすい文章と温かみのある絵で漁師たちの生活や命懸けの漁への思いが伝わってくる内容で、関係者たちが当時を振り返る上でも貴重な資料となっている。


 これまでは補助金を活用した事業だったことから、冊子の販売はできなかったが今後、新たに増刷する分については販売を計画しており、今後の活動に生かそうとしている。


 普天間さんは「最近は漁業者の高齢化や担い手も減少するなど漁業の衰退も問題となっている。この取り組みでいろいろな成果もあった。これからも子供たちが将来目指す職業に『漁師』が選択肢に入るような取り組みをしていきたい」と、意気込みを示した。

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