04/25
2024
Thu
旧暦:3月17日 先勝 己 
社会・全般
2020年6月24日(水)8:58

遺族らが祈り捧げる/慰霊の日

糸満市摩文仁「平和の礎」


従兄の名前をなぞり、手を合わせる西原さん親娘=23日、糸満市の平和祈念公園内「平和の礎」

従兄の名前をなぞり、手を合わせる西原さん親娘=23日、糸満市の平和祈念公園内「平和の礎」

 【那覇支社】「慰霊の日」の23日、糸満市摩文仁の平和祈念公園内にある「平和の礎」には、早朝から時折雨が降る中、多くの遺族や親族らが訪れ、平和への祈りをささげた。

 那覇市に住む平良久貝出身の西原トシさん(82)の親娘は、礎に刻まれた従兄の與那覇良光さんの名前をなぞって花を供え、冥福を祈っていた。

 與那覇さんは、旧制県立宮古中学校(現在の県立宮古高等学校)を卒業後に那覇市首里にある沖縄師範学校に進学。沖縄戦で動員され、犠牲となった。

 西原さんは、「亡くなったのは、激戦地だった、ここ糸満市内と知らされている。その場所を確認できないのが、とても残念でならない。教師を目指した本人の無念さを思うと、胸が熱くなる」と寂しそうな顔を見せた。

 さらに、與那覇さんの人柄については「私が7歳の時に師範学校に行っているので、思い出はそれほど記憶に残っていないが、スポーツマンで優秀な人だったと聞いている」と話していた。

 毎年欠かさず、「平和の礎」へ参拝に訪れているという西原さんは、「沖縄を担う前途有望な若者たちを戦争で失うようなことは、二度とあってはならない。孫たちにも、平和の尊さを話していきたい」と誓った。

 沖縄戦の犠牲者の名前を刻む「平和の礎」には、今年、新たに宮古島市の6人を含む県内20人、県外9人、国外1人の計30人の名前が追加された。追加刻銘により「平和の礎」に刻まれた名前は、24万1593人となった。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月21日(日)8:54
8:54

「宮古横丁」がプレオープン/観光スポットに期待

ホテルアートアベニュー 平良西里にあるホテルアートアベニュー(旧ホテル共和別館)の1階に、タイ料理など7店舗が入る「宮古横丁」が19日、プレオープンした。経済団体や観光団体など関係者らが盛大に開業を祝った。

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!