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2020年7月11日(土) 8:58

「マクガン」絶滅危惧種に/国際自然保護連合が認定


緑の中に現れた小型のヤシガニ=5日、池間島(編集部・伊良波彌撮影)

緑の中に現れた小型のヤシガニ=5日、池間島(編集部・伊良波彌撮影)

 国際自然保護連合(IUCN、本部スイス)が9日公表した最新版のレッドリストで、世界に生息するヤシガニ(宮古方言名マクガン)を新たに絶滅の危険が増大している絶滅危惧Ⅱ類(危急)に認定した。宮古島では近年、乱獲や生活環境の悪化などが要因で資源量が減少しているとの見方がある。今後の生息場所の保護・保全の強化が急務とされる。


 今回の更新では、南西諸島の海域に生息する哺乳類ジュゴンの地域個体群は絶滅危惧IA類(近い将来に野生での絶滅の危険性が高い種)に評価。南西諸島の個体群を世界全体とは別に評価したとされる。


 昨年から伊良部佐和田の浜でジュゴンの目撃例が相次いでいる。環境省の今後の調査結果が注目される。


 ヤシガニは重さが3キロ以上に達する世界最大の陸生甲殻類。ヤドカリ類の仲間とされる。


 鹿児島県の与論島以南の琉球列島、熱帯太平洋、インド洋の島々に広く分布する。ヤシガニの分布は日本が北限とされる。


 宮古では、古くから地域住民の貴重なタンパク源として捕獲し消費されていた。しかし、近年のヤシガニ料理の需要増加などで乱獲が増え、資源量は急激に減った。


 こうしたことを踏まえ、多良間村は2010年に県内市町村初のヤシガニ(マクガン)保護条例を制定。翌11年には宮古島市議会がヤシガニ保護条例を可決した。条例に違反した場合は、10万円以下の罰金に処される。


 市のヤシガニ保護条例によると、保護区指定地域は、平良の池間地区、宮古本島北部の間那津地区、城辺の七又地区、下地来間島の4カ所。指定地域では、期間、大きさに関係なく、すべてのヤシガニの捕獲は禁止されている。


 また、保護区域外でも甲長8センチ未満の小型個体、12センチ以上の大型個体は捕獲できない。保護区域外での抱卵した雌の捕獲は禁止で、毎年6月1日~8月31日までの3カ月間は大きさを問わず捕獲できない。


 池間島に住む70代の男性は10日、「今年は池間島灯台付近の一周道路では、大型のヤシガニが見えない。乱獲が疑われる」と残念そうに語った。

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