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2021年1月17日(日) 9:00

「継続」「刷新」に市民の審判/市長選 きょう投開票

座喜味、下地氏最後の訴え

 任期満了に伴う第5回宮古島市長選挙は16日、選挙戦最終日を迎え、2陣営は支持者や運動員を総動員して打ち上げ式を行った。両候補者とも、最後までの支持を訴えて団結を誓った。新型コロナウイルス感染防止策の徹底を強いられた難しい選挙戦となる中、最大の関心事は市政の「継続」「刷新」となった。投票は17日に行われ、即日開票されて市民の審判が下される。市選挙管理委員会が発表した当日有権者数は4万4376人(男性2万2327人、女性2万2049人)となっている。(10、11面に関連)

 今回の市長選は前県議の座喜味一幸氏(71)=社民、社大、共産、立民推薦=と4選目を目指す下地敏彦氏(75)=自民、公明推薦=の一騎打ちの構図となった。

 4年前の市長選と昨年6月の県議選同様に、保守分裂の構図となった今回選挙は、「市政刷新」を合言葉に共闘体制を確立した革新勢力と一部保守勢力が座喜味氏を擁立したことで、最大の焦点は市政の「継続」「刷新」となった。

 選挙戦は、常に新型コロナウイルス感染防止への対応を求められ、大規模な集会を開催することができず3密防止を徹底した戦術を強いられた。

 これまでの選挙戦で大きく伸びた「期日前投票」に対して、今後は投票日当日の投票数をにらみながら、無党派層の動きについても、注目が集まっている。

 打ち上げ式で座喜味氏は「市政を変えて時代を変える。そうした市民の思いをとても重く感じている。流れは間違いなく市政刷新に向かっている。政治を変えて、歴史を変えよう」と訴えた。

 下地氏は「これまでも18人の与党市議と一緒にやってきた。今後も同様に市政を継続して、市民の生活を守りたい。これからも一生懸命にやっていくので、私に任せてほしい」と呼び掛けた。


市政刷新、歴史変えよう


「市政刷新」を訴える座喜味氏=16日、平良西里

「市政刷新」を訴える座喜味氏=16日、平良西里

 今選挙は宮古にとって大変な市長選だと身をもって感じている。時代を変える、市政を変えるという市民の思いをとても重く感じている。負けてはならない選挙であり、負けるはずがない選挙だ。

 市町村合併して平良への一極集中になった。合併時は行政を効率化して市町村を盛り上げようとしたはずだが、高齢化や過疎化が進んでいる。一体合併は何だったのか。

 市民が一番感じていることは、石垣市の新庁舎は60億円なのに、なぜ宮古島市の新庁舎は120億円もかかるのか。この大型工事を1社に任せるのはやってはならないこと。宮古島市には異変が起きている。仕組みを原点に戻したい。公共工事がだめではなく、平等性が欠けている。

 変えなければならない。平等でなければならない。市民のものにしなければならない。市民にぜんまいを巻かれて、私たちはワンチームになった。

 市民が政治を取り戻し、市民が主体の政治を取り戻す歴史的な大事業を今、やっている。この流れは間違いなく市政刷新に向かっている。

 私は命懸けで市民の声に応えなければならない。市民の勝利は目の前だ。4万4000人の一票をすべて投票箱に入れたい。そしてその暁には市政刷新の座喜味が、当選の二文字を勝ち取る。市政を刷新して政治を変えよう。歴史を変えよう。

無所属・新(社民、社大、共産、立民推薦)
座喜味 一幸氏(71歳)
座喜味 一幸氏(ざきみ・かずゆき)
1949(昭和24)年12月15日生まれ。平良西仲宗根出身。琉球大学卒。72年沖縄総合事務局に入局。95年宮古土地改良区事務局長。2008年県議会議員初当選し3期務める。


市民生活、しっかり守る


「市民生活を守る」と強調する下地氏=16日、平良西里

「市民生活を守る」と強調する下地氏=16日、平良西里

 3回も選挙をやった。こんなに多くの支持者が集まり強い熱意をひしひしと感じているのは今回の選挙だ。

 選挙は公約で勝負をしなければならない。相手候補の選挙公約が新聞の折り込みにあった。公約チラシをいくら見ても私の政策と全く一緒だ。あれだけ市政を刷新すると言ってきたのに、なぜ私と中身が一緒なんだ。これはおかしいと思う。相手候補がやろうしたことも私がやろうとしたことも宮古のためには全く同じということになる。同じことをやるのに、なぜ刷新ということになるのか。

 今、宮古島はコロナで大変な状況になっている。市民の健康をどう守るのか、市民の経済の回復をどうするのか、大きな課題だ。私たちは豊かな財政を持っている。国が具体的な政策を進める前に宮古島が困っているそれぞれの分野についていち早く支援をしてきた。

 ワクチンの接種が始まる。2月には医療関係者、3月には高齢者、その後は市民に。市役所に、そのための準備室を作った。市民の健康を守るためにいち早く動いている。市が取るべき体制はもうそろっている。

 3月にはクルーズ船が就航を始める。クルーズ船が来るようになったらまた経済も活性化する。

 行政が市民の生活をしっかりと守る。私に任せてほしい。これからも一生懸命やっていく。

無所属・現(自民、公明推薦)
下地 敏彦氏(75歳)
下地 敏彦氏(しもじ・としひこ)
1945(昭和20)年12月10日生まれ。75歳。平良下里出身。琉球大学卒。県農林水産部次長、県宮古支庁長、城辺町助役、県漁連会長などを務め、2009年1月、宮古島市長初当選。3期目。