フードラリー 消費額3.9億円/市コロナ対策
事業効果大で継続の方向/市、新年度実施で最終調整
新型コロナウイルス感染症に係る市の経済対策で実施されてきたスタンプラリー事業「GO!5(ゴーゴー)フードラリー」が24日午後、最終6回目の抽選会を終えた。実施団体によると、スタンプ応募総数から算出する累計消費額は概算で3億9000万円と大きな事業効果が表れた。市はこれらの消費喚起実績を踏まえ、新年度も事業を継続する方向で最終調整に入った。
市から委託を受けて事業を実施している宮古島商工会議所によると、事業者アンケートの結果、消費者がスタンプカード1枚を完成させるために使うお金は平均で1万2500円になることが分かったという。
この単価に、事業を始めた昨年9月からのスタンプ応募総数3万1517通を掛け合わせると、4億円近い消費額が算出された。
市は、こういった実績等を踏まえて事業継続の方針を固めた。スタンプを集めて抽選を楽しむ市民と、その動きが収益に結び付く事業者双方の高い評価や、消費の促進で市内にお金が回るメリットなども方針確立の判断材料になった。
事業を拡充する検討も進めている。具体的には、これまで「フード」に限定してきた参加店舗の枠を拡大できないかどうかや景品の内容等を詰めている。
今後、委託先など関係団体との調整を図りながら年度内には事業の骨格を固める。事業再開は新年度4月以降となる。新型コロナの感染状況を見極めながら慎重に実施時期を決める。
スタンプラリーは、新型コロナ感染症に係る市の緊急経済対策の一つ。抽選券と引換券がセットになったカードに五つの種類のスタンプを集めて応募するという仕組みで、当選すれば景品がもらえる。スタンプはこの事業に参加している店舗で飲食をしたり、商品を購入したりしてためる。
特賞に当選すれば大型テレビやリゾートホテルの宿泊券等と引き換えられるとあってスタンプを集める市民は月ごとに増えた。24日に最後の抽選会を終えた。