最後の抽選会 大盛況/フードラリー
新型コロナウイルス感染症対策に係る市の経済対策で実施されてきたスタンプラリー事業「GO!5(ゴーゴー)フードラリー」の最後の抽選となる「敗者復活戦」が28日、JTAドーム宮古島で開かれた。220個の在庫景品を先着順に放出する特別イベントは大盛況。抽選を待つ多くの市民が会場の内外に長蛇の車列をつくった。この事業は半年間実施され、直接消費額は3億9000万円が見込まれている。市は新年度も継続する方向で予算の確保、調整を進めている。
スタンプカードの外れ券5枚で抽選ができる敗者復活戦は、過去6回の抽選会で引き取られなかった景品を活用して実施された。
抽選の開始時間は午前10時を告知していたが、先着順とあって早い人は午前6時30分ごろには会場入りしていたという。午前7時には長い車列ができ始め、午前9時前には準備した駐車スペースが満車に。そこからあふれた車は会場の外に長い車列をつくった。
周辺の交通混雑を避けるため、予定を早めて午前9時20分ごろ抽選をスタートした。外れ券5枚を持った市民は車に乗ったままドライブスルー方式で抽選を行い、景品と引き換えた。
子どもたちを連れて抽選に訪れた40代の女性は「フードラリーは本当に楽しくて大好き。このコロナ禍にみんなで支え合えるとても良い企画だと思う」と笑顔で振り返った。継続に関して問うと「絶対に続けてほしい」と即答し、「スタンプ集めは子どもたちも楽しんでいる。経済効果も大きいと思うのでぜひ続けてほしい」と期待を込めた。
委託を受けて事業を実施した宮古島商工会議所総務課の与那覇隆課長は「9月から6カ月間、市民の皆さんにはいろいろなところに足を運んでいただいた。事業者も330店舗以上が参加してくれた。こういった協力のおかげで予想をはるかに上回る実績を挙げることができた」と参加市民や事業者に感謝を込めた。
フードラリー事業は昨年9月に始まった。抽選券と引換券がセットになったカードに五つの種類のスタンプを集めて応募し、当選すれば景品がもらえるというもの。スタンプをもらえる事業者は最終的に331店舗まで増えた。全6回の抽選会へのスタンプカード応募総数は3万1517通に上るなど好評を博した。