04/25
2024
Thu
旧暦:3月16日 赤口 戊 
政治・行政
2021年3月10日(水)8:59

キビ収穫補助、4年継続へ

1㌧500円の単独事業/議会予算委 市が方向性示す


農林水産業費を審査する市議会予算決算委員会=9日、市役所

農林水産業費を審査する市議会予算決算委員会=9日、市役所

 市が、サトウキビの収穫1㌧当たりに500円を出す補助事業を4年間継続する方針だ。9日に市役所で開かれた市議会予算決算委員会の質疑で、当局が座喜味一幸市長の任期中は続ける方向性を打ち出した。同事業には新年度予算案に1億5300万円が計上されている。仮に4年間同額を予算化した場合、6億1200万円が投じられる。

 収穫補助は、座喜味市長の公約を反映している。機械を使用する夏植え促進事業にも700万円を充てるなど、基幹作物への手厚い予算配分が見て取れる。

 市議会予算決算委員会では、濱元雅浩委員が補助金の支給を終える時期などを聞いた。これに松原清光農林水産部長が答弁し、「市長の公約であり、市長の1期の期間は支援し、4年程度を目標として取り組んでいきたい」と述べた。

 妥当性を問う濱元委員の再質問には「生産振興を図る中で、生産量を最低30万㌧に持っていきたい。その中で、今年度は土作りを支援してきた。夏植え支援という形で農薬の補助も実施した。新年度はさらに夏植えを補助して促進する」と関連事業を列挙した。その上で「(収量が優位な)夏植えを50%に持っていくことで目標達成できる。4年ぐらいで持っていければと考えている」と話した。

 ただ、これらサトウキビ生産振興に係る市の単独事業の実施について、一部では疑問の声もあった。砂川辰夫委員は「いろいろな作物や品目がある。そういう中ではバランス良く補助金はやるべきではないか。植え付けから除草剤、収穫に至るまですべてにおいて手厚い助成金がある。また新規で付けるとはどういう付け方なのか」と問うた。

 市は基幹作物の生産振興を訴えたが、委員の理解は深まらなかった。これらの事業は座喜味市長の看板政策であり、今後の一般質問等でも議論になりそうだ。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月21日(日)8:54
8:54

「宮古横丁」がプレオープン/観光スポットに期待

ホテルアートアベニュー 平良西里にあるホテルアートアベニュー(旧ホテル共和別館)の1階に、タイ料理など7店舗が入る「宮古横丁」が19日、プレオープンした。経済団体や観光団体など関係者らが盛大に開業を祝った。

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!