産業・経済
2021年3月10日(水)8:58
高濃度発酵アルコール製造/佐平建設
キビの糖蜜原料 バイオエタ施設で
島内建設大手の佐平建設(佐平八十男社長)が下地上地にあるバイオエタノール製造施設で濃度92~95%の発酵アルコールを製造し、3月から販売を始めた。同社の大嶺太亮取締役によると、90度を超える濃度のアルコールを製造しているのは県内で同社だけだという。
原料は製糖工場から、粗糖製造の過程で出る「糖蜜」を仕入れている。大嶺さんは「宮古島産のサトウキビから生まれた糖蜜を原料として、宮古島の工場で発酵・蒸留して製造している。すべて宮古島産だ」とアピールしている。また「植物由来の発酵アルコールで、環境にも優しく安心して安全に使える」と強調した。
用途は手指の除菌、洗浄、テーブルや家電、ドアノブ、手すりなどの除菌に使える。
同社は、市の指定管理を受けている日本アルコール産業から施設を借り受け、昨年から工場を稼働させ、肥料などの製造を目指してきた。
発酵アルコールの問い合わせは同社工場(電話79・7888)まで。