「心」「海」など共通認識/宮古島観光戦略委
「島らしさ」を探る/アララガマ魂の精神面も
観光誘客につながる宮古島らしさについて、宮古島観光戦略委員会(委員長・小堀健一JTA宮古支社長)の委員は、「人の心」「青い海」などを共通認識として持っていることが、同戦略委が実施したアンケートで分かった。海という重要な要素を別の資源と融合させ付加価値を高める「価値創造」や、「団結力」「アララガマ魂」の精神面を挙げる委員もいた。
同委員会は宮古島観光の中長期的なビジョンを策定するための会議で、委員は経済団体や飲食、農業、漁業、情報関連などさまざまな分野の代表者で構成されている。
アンケートの回答は、18日にJTAドーム宮古島で行われた同委員会の第4回会議で示された。
それによると、宮古島らしさで多かったのは「人々とのつながりの強さ、島の人の心」「独自の文化や自然」、「パーントゥ、ミャークヅツなどの伝統文化」「青い海、白い砂浜」などだった。
会議では、アンケートの回答を基に各委員が意見を出し合った。
委員からは、「ポジティブになれる『アララガマ精神』を観光ワードにしたらどうか。宮古に来れば、精神的に強くなれることがアピールできる」との提案があった。
海岸でのごみ拾いや、工事現場での一致団結を挙げる委員もいて「宮古の人の団結力は、島外の人たちの元気のもとになる」とし、地域の特徴を観光資源として最大限に生かすことも重要だとした。
海と宮古馬など、重要な二つの要素をセットにしたブランドづくりや、大野山林にスポットを当ててほしいとの声も上がった。
「宮古を良くするためには、多くの人が宮古を知ることが重要。勉強すれば面白い発見が次々と出てくる」と、まずは地元に住む人が島の魅力を再発見することが大切だと主張する委員もいた。
委員会ではアンケートの回答や意見交換を基に、宮古島らしさの共通ワードを分かりやすく絞り出して今後の会議などに反映させていく方針。