04/20
2024
Sat
旧暦:3月12日 友引 甲 
社会・全般
2021年6月5日(土)8:59

「またか、仕方ない」/「子供にしわ寄せ」とも

学校や保護者 工夫で乗り越え/小中休校


大会向け練習に汗を流す宮高陸上競技部のメンバー。7日以降は部活が停止の見通しとなっている=4日、市陸上競技場

大会向け練習に汗を流す宮高陸上競技部のメンバー。7日以降は部活が停止の見通しとなっている=4日、市陸上競技場

 新型コロナウイルスの感染が広がる中、市内17の小中学校は9日から一斉に臨時休校に入る。「またか、仕方ない」と冷静に受け止める保護者がいる一方、「一部の大人たちの行動が、子供たちにしわ寄せとなっている」と、憤りの声も上がった。教諭は「休校でも学びの環境づくりに努める」と工夫や知恵で乗り切る考えだ。

 夫婦共稼ぎで2人の小学生がいる父親は「またかという思いだが仕方ない」と冷めた様子。「子供たちには午前中は宿題、午後はゲームをしながら留守番するようにと言ってある。近くにいる祖父母にも、時々様子を見るようにとお願いした。運動不足が心配だが、ゲームで解消できるアプリを活用している」と話した。

 この父親は「一部の人たちの行動が、子供たちにしわ寄せとなっている」と述べ、コロナ禍における行動様式を訴えた。

 宮古高校では、緊急事態宣言が発令されて以降、原則的に部活動は停止しているという。

 17日に熊本県で開幕する陸上の南九州ブロック大会110メートルハードルに出場する砂川太吾さんは「部活が停止し、競技場が使えなくなるとハードルも使えないので厳しい。ただ、そうなった場合でも最低限の調整を続けて大会に臨み、全国大会に出場したい」と意気込みを見せた。

 山原茂人顧問は「この時期に部活動が停止になる影響は大きい。砂川(太吾)は、これから課題を克服しながらレベルを上げていく段階にあった」と調整に及ぼす影響を懸念し、「大事なチャンスが目の前にある。ベストの状態で臨ませたいのに残念だ。子どもたちには何の責任もないのに」と唇をかんだ。

 鏡原小の前泊一郎校長は「新規感染者が減らない状況で、(休校は)仕方がないと思う」と理解を示した。学習の確保については「低学年には紙、高学年の場合はタブレットを活用したドリル学習が中心になる」と話した。

 40代の男性教諭は「他の先生と協力し、休業中でも子供たちが学べる環境づくりに努めたい」と話し、さまざまな工夫を凝らして学びの場を確保していく考えを示した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

2024年4月7日(日)8:54
8:54

海岸ごみ「ほっとけない」/500人参加しビーチクリーン

「第3回ほっとけないプロジェクト~海辺のミライをみんなで守ろう」(主催・同プロジェクト実行委員会)が6日、新城海岸で行われた。宮古島海上保安部やボランティアサークル、空手道場など各団体のメンバー、家族連れ約500人が参加しビーチクリーンを実施。発泡スチロールや…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!