供給量不足、市にも影響/新型コロナワクチン
接種計画 後ろへずれ込む可能性
新型コロナウイルスのワクチン供給量の不足が懸念されている。市は8月中旬までに1万5210回分のワクチン搬入を希望していたが、現時点での確定量は5850回分にとどまるという。これ以降の搬入数量は見通せていない。64歳以下の一般接種で、8月中旬までに打つ人のワクチンは確保できているが、今後の供給量次第では、9月末に希望者全員に打ち終えるという接種計画が後ろにずれ込む可能性もある。
米国ファイザー製のワクチン不足の影響は全国各地に広がっている。今のところ市の接種計画が変更されることはないが、8月分で確定している数量は6000回分未満にとどまる。
65歳以上の高齢者用を含めて、これまで市に入ったワクチンの総量は6月末時点で3万6660回分。7月搬入分を含めて、8月中旬までに2回目を打ち終える人には問題のない数量だが、集団接種で8月2日に予約を開始するグループの接種計画については後ろにずれる可能性がある。
市が目指す75%の市民が接種するためには、約7万3000回分のワクチンが必要になる。このため、対策室としても今後のワクチン搬入数量に気をもむ。
ただ、対策室の下地睦子室長は「今のところ大きな影響はない」と8月以降の供給量に期待。「市が希望する通りにワクチンが配分されることを前提に準備を進めていく」と話した。
市における64歳以下のワクチン接種は個別、集団ともに今月スタート。個別接種は各医療機関で、集団接種は市役所で行われる。個別接種の予約のほとんどは各医療機関で受け付けている。集団接種の予約は市の予約センター(電話79・7829)で対応する。