緊急事態再延長始まる/3カ月の長丁場に
夏休み、旧盆を直撃/来月22日まで
沖縄県に発令されている緊急事態宣言が12日、再延長された。8月22日まで。県は酒類やカラオケ設備を提供する飲食店に対する休業要請を継続し、離島との往来も自粛を求めている。宣言期間の短縮が無ければ、7月下旬から始まる夏休み期間に加え、8月20~22日の旧盆を同宣言下で迎える。市民生活に影響を与える期間は3カ月に及ぶことになりそうだ。
県は酒類やカラオケ設備を提供する飲食店に対する休業要請、その他の飲食店(宅配・テークアウト除く)に行っている午後8時までの時短要請を今後も続ける。県外からの来沖については「デルタ株」の影響もあるとして、帰省を含めて自粛を要請する。
同宣言は5月23日に発令された。当初は6月20日までの予定だったが、改善が見られないため7月11日までに延長。県は「まん延防止等重点措置」への移行を要請したが、政府は8月22日までの再延長を決定した。
市内の居酒屋のほとんどが休業し、市内3通りは静まり返る。なかなか収束の見えない現状に飲食店関係者は苦しめられている。
一方で増加傾向にあるのが観光客だ。人気の前浜ビーチでは12日、駐車場はレンタカーでほぼ満車状態。多くの観光客がマリンレジャーなどを楽しんでいた。
日本トランスオーシャン航空は「緊急事態宣言の延長が決まってまだ数日ではあるが、キャンセルは少ない。8月に伸びていく予定だった予約は多少鈍る可能性がある。引き続き機内での感染予防を徹底したい」と述べた。
市内にあるホテルの代表者は「7月の予約率は60%だった。緊急事態宣言が延長されてキャンセルは若干あったが、ゴールデンウイークのように観光客は増えるだろう。受け入れる側としてはコロナ対策を徹底する」と現状を語った。