のろのろ台風いつまで/台風6号
大荒れの4連休に/観光客はホテルに缶詰
「早く過ぎ去って」
大型で強い台風6号は23日、宮古島地方に最接近し、暴風警報が発令された21日から3日間たっても居座り続けた。大荒れの4連休となり、市民らは自宅で静かに台風の過ぎ去るのを待ち、宮古を訪れた観光客は宿泊施設に缶詰状態となっている。
40代の主婦は「外出できずにずっと家の中にいる。夏休み中の子供、仕事が休みの夫もみんなごろごろしている。そんな姿を見ながら、毎日3食を作ることにも疲れてしまった」と苦笑した。
40代の会社員男性は「子供たちは1日の大半をゲームで過ごしている。夏休みの宿題もあるので、規則正しい生活を求めているが、外出できずにストレスがたまっていると思う」と気遣った。
会社員の50代男性は「家の中でやることもないので、テレビでオリンピック観戦と動画配信サービスで映画やドラマを見ている。今後、風雨が強まり停電になったらどうしようかと心配だ」と話した。
PCR検査を受け、陰性証明書を持って東京から家族4人で観光に来たという40代男性は「台風はもっとすごいと思っていたが、今のところは大丈夫」と安心した様子。食料を確保し、ホテルで過ごしていると言い「予定が変更になったことは残念だが、台風が去った後の宮古島を楽しみたい」と笑顔だった。
台風の影響で、宮古発着の航空便は全便欠航となり、下地にあるリゾートホテルでは約1300人のキャンセルが出たという。
予約担当者によると、これまで台風襲来時は、外出できない宿泊客のために館内イベントを実施していたが、新型コロナウイルス感染防止の観点からできなくなった。「とにかく早く過ぎ去ってほしい」と語った。