葉タバコ買い入れ始まる/平均キロ単価1809円
反収増えるも価格伸びず/2021年産
2021年産葉タバコの買い入れ作業が27日、平良西里の日本たばこ産業(JT)宮古葉たばこ取扱所で始まった。初日は城辺地区の3農家から41・5トンを買い入れ、平均反収(10アール当たり収量)は259キロ、平均キロ単価は1809円で、反収は良かったが単価が伸びず厳しい出だしとなった。今後の高値取引が期待される。買い入れは9月4日までの予定。
今期の葉タバコは、全体的に作柄は平年並みで、減産だった前期を上回る実績が見込まれている。
生産農家は「作柄は平年並み。全体の収量は前年を上回るだろう。生育は干ばつ傾向だったことと季節風が強かったことが影響した」とし、買い入れが始まったことについては「高値で取引されることを期待したい」と話した。
買い入れは城辺、伊良部、多良間、上野、下地の各地区の農家ごとに行われる。同所では石垣市の葉タバコも取り扱う。今年の買い入れ作業は昨年同様、新型コロナウイルス感染防止を徹底するため、取扱所に入る人員数を厳しく制限して作業に当たっている。葉タバコにランク付けする会場に入場できるのは立会人と農家のみ。必要最低限の人員で買い入れ作業を行い、新型コロナ感染リスクを最小限に抑えている。
葉タバコは宮古の農業収入で大きなウエートを占める品目。今期は111戸の生産農家が計429ヘクタールの面積で栽培した。昨年の買い入れ重量は983トン(平均反収216キロ)で、地区全体の販売額は20億5400万円の実績だった。