2012年12月23日のニュース一覧
2012年12月23日(日) 21:27 [地域・暮らし, 教育・文化, 社会・全般]
根間さんら受章報告/秋の叙勲
教育功労者が県教育長に
【那覇支社】2012年秋の叙勲で教育功労を受章した受章者の伝達式と先月9日の文部科学省主催の授章式典に出席した受章者の報告会が21日、県教育庁で開かれた。今回の叙勲で瑞宝双光章を受けた元城辺中学校長の根間仙雅さん(82)=宮古島市=が大城浩県教育長に文科省での式典の様子を報告した。
同伝達式・報告会には6人の受章者が出席。3人に大城教育長が勲章・勲記を伝達した。
大城教育長は「これまで多年にわたる本県の教育振興の輝かしい実績に対する受章だと認識している。受章者一人一人が学校教育や文化財保護に多大な貢献をし功績を残された。改めてお礼を申し上げたい。県の教育課題は山積しており、引き続きご指導、ご鞭撻をお願いしたい」と述べ、受章者をたたえた。
根間さんは「この受章は地域の皆さんや先輩方の指導や協力と、家族の支えがあってのこと。深く感謝したい。受章して一番うれしかったことは、5~60年前の教え子たちからの激励の電話や祝福の電報をもらったことで、教員をやって良かったと喜びも大きくなった。これから少しでも地域や後輩のために何か役立ちたいとの思いでいっぱい」と叙勲の喜びを述べた。
2012年12月23日(日) 21:23 [教育・文化, 社会・全般]
古謝さん(北中2年)優秀賞/明るい選挙ポスター表彰式
【那覇支社】2012年度明るい選挙啓発ポスターの表彰式が21日、県庁1階の県民ホールで催された。古謝葵さん(北 中2年)が優秀賞を受賞し、県明るい選挙推進協議会(明選協)の照屋寛之会長から表彰状を贈られた。宮古からは古謝さんのほか、立津琉音さん(北小6年)が佳作を受賞している。
同ポスター募集事業は、明日の有権者となる児童生徒に独創的で印象深いポスターを創作してもらい、明るい選挙を実現することを目的に県明選協が毎年主催し実施している。
表彰式で照屋寛之会長は「将来の民主主義の担い手となる皆さんの作品は、どれも明るい選挙に関する想像力が感じられ、とても頼もしく思う」とあいさつした。
表彰式の後、古謝さんは「私が描いたポスターで選挙へのイメージが明るくなり、選挙にもっと目を向けてもらえればいいと思う」と受賞の喜びと感想を話した。
今年は県内の小、中、高校から1581点の応募があり、市町村選管の選考を経て417点の作品が選ばれ、明選協の審査を経て優秀作品23点と佳作41点が決定した。
2012年12月23日(日) 21:20 [地域・暮らし, 社会・全般]
「被害者感情に共感を」/福祉保健所主催
デートDV防止で講座
宮古福祉保健所主催による支援者のためのデートDV防止対策講座「思春期を支えるために~支援者ができること~」が22日、県宮古事務所2階講堂で開かれた。子どもへの暴力防止の取り組みを行っている福岡のNPO法人にじいろCAP(キャップ)のメンバー3人が講師を務め、暴力は力の不均衡から生まれること、支援者は被害者の嫌と言えない感情に共感することが必要などとする考えを示した。
ドメスティック・バイオレンス(DV)とは、配偶者からの暴力のことで、デートDVは結婚していない男女間での暴力を指す。今講座は、教師や保育士、相談員など子どもたちからの暴力に関する相談業務や支援に携わる人など約30人が参加した。NPO法人にじいろCAPからは重永侑紀さん、伊東みさきさん、斉藤望さんが出席。主に講師を務めた重永さんは、思春期の期間について小学校4、5年生から21、22歳ごろまでとし、揺れ動く思春期に支援者が人間関係を築く応援をすることで、デートDVを未然に防げるようになるとの考えを示した。
暴力は、力の不均衡があるところに発生すると語る重永さん。「嫌と言えない状況があるから暴力が生まれる。被害者は嫌と言えないことに罪悪感を感じ、自分が悪いと思ってしまう。嫌と言えない感情に共感し、『嫌と言え』ではなく「嫌と言ってもいいんだよ』と言ってあげるべき」と指摘した。
けんかが起きた場合、犯罪のようにどちらが悪いか調べるのではなく、どんな理由があっても気持ちを暴力で表現してはいけないということを伝えることが必要との持論を紹介。「自分の暴力を正当化するのがDV。どんな関係性の中でも暴力は必要ない」と訴えた。
親戚や地域のつながりが強い宮古島について重永さんは「共生を大事にしている文化」と思春期の子どもたちを地域で支える環境が今もあると評価。「困っている人、我慢している人がいたら、解決しようとするのではなく、話を聞いてあげてほしい」と呼び掛けた。
同講座は、県DV総合対策支援事業の未然防止対策事業の一環として開かれた。
2012年12月23日(日) 21:05 [地域・暮らし, 教育・文化]
クリスマス気分盛り上げ
宮高吹奏楽部がコンサート
第3回宮古高校吹奏楽部のクリスマスコンサートが22日、マティダ市民劇場で開かれた。金管と木管の美しいハーモニーで、ホワイトクリスマスなどポピュラーなクリスマスソングを演奏、聴衆は一足早いクリスマス気分を味わった。
今回はマックスバリュ宮古南店から菓子などが協賛品として贈呈され、参加した子どもたちにプレゼントされた。
コンサートは「サンタが町にやって来た」「ホワイトクリスマス」などをアレンジしたクリスマスソングメドレーで幕開け。
歌劇ローエングリンから「エルザの大聖堂への行列」「バラの謝肉祭」の演奏のほかクラリネットやサクソフォンなどの木管、トランペットやチューバなどの金管楽器を時には力強く、時には流れるようななめらかさで曲を表現した。
第2部は同校放送部による読み聞かせ。第3部は吹奏楽部がフィンガーファイブのメドレーを演奏し、聴衆を魅了した。
2012年12月23日(日) 21:01 [産業・経済]
規格外品の販路拡大へ/マンゴー
市、最新鋭加工機器導入
島内農産物の規格外品をピューレ化して出荷する宮古島市の事業が動き出している。市上野トロピカルフルーツパーク内にある施設に農産物をピューレ化する最新鋭機器を導入。指定管理者が運営し、主にマンゴーの規格外品をピューレ化して市場に出す。生の風味を残すピューレの需要は全国的に高い。今回の事業の成果によっては野菜・果樹の規格外品の取り扱いが見直され、販路の拡大につながることが期待される。マンゴーのピューレ化は来年収穫分から始める方針だ。
とろみのある半液体状のピューレは、農産物を加熱したり、すりつぶしたりしながら製造するが、特殊な機器の使用によって生の風味がそのまま残る。このため需要が高く、菓子類などに使用されることが多い。
同事業で、市は一括交付金を活用し、全体で約6700万円を投入した。市観光商工局によると、新しく導入する機器ではマンゴーなどの果物のほか、野菜類を含めてすべてをピューレ化することができるが、当面はマンゴーのピューレがメーンになる。
導入する機器は日量50㌔の規格外品のピューレ化が可能だが、出荷状況を見ながら将来的には市が規模の拡大を検討する。また、当初はピューレの出荷のみを計画していたが、地元での商品開発・販売も視野に入れながら幅広い加工事業を展開していく方針だ。
ピューレの需要が高いため、安定出荷体制が整えば規格外品の販路が構築される。これまで安値で取引されてきた規格外品の価値の高まりが期待される。
市観光商工局では「規格外品の可能性が広がる。販路を構築しながら、いろいろなことが展開できる」などとしている。
2012年12月23日(日) 20:54 [地域・暮らし, 政治・行政]
年末年始警戒活動実施
警察や行政200人で夜間パト
警察や行政、各地区防犯協会などによる年末・年始総合警戒街頭活動が21日夜、市内各地で行われた。約200人が参加し、パトロールをしながら市民に鍵掛けや自転車の登録励行で盗難防止を呼び掛けたほか、飲酒絡みによる事件や事故に巻き込まれないよう注意を促した。
地域の安全は地域自らの手で守り、安心、安全なまちづくりを推進することが目的。
年末年始は忘年会や新年会など、飲酒の機会が増えることや小中高校が冬休みに入ることから、毎年この時期に実施している。
宮古島署で出発式があり、宮城英眞署長は「安心、安全な街づくりは警察だけでなく、市民の協力がなければ達成できない。地域の皆さんと一緒になって犯罪のない島づくりにまい進していく」と決意を示した。
宮古島地区防犯協会の前川尚誼会長は「『住めば宮古』をPRしながら安全な島づくりを訴えよう。観光客も安心して訪れる島をつくっていこう」と呼び掛けた。
長濱政治副市長は「年末は1年間張り詰めていた気持ちが緩み、開放的になり事件や事故の発生が心配される。冬休みに入った子どもたちを狙った声掛け事案などの発生も予想される」と述べ、被害の未然防止に向けた注意喚起の必要性を強調した。
この後、参加者たちは4班に分かれ、西里通りや通称イーザト周辺など市内中心地の巡回パトロールを実施。道行く人やドライバーらにチラシを配布し、注意と協力を呼び掛けた。
警戒街頭活動は来年1月4日まで市内各地で展開する。