2019年2月22日のニュース一覧

2019年2月22日(金) 17:41 [企画・連載, 私見公論]

【私見公論】菊野日出彦/風は南から―ぱいかじに吹かれて―

 年明けの1月、3年ぶりに人生の中で2番目に長く過ごしたアフリカのナイジェリアに出かけた。空港に降り立つと人々の熱気と熱帯特有のねっとりとした空気が肌に触れた。1個2、3㌔はあるだろうか、10本くらいのヤムイモを満載した一輪車が何台も街中の喧騒を流れていく。



 ナイジェリアはアフリカの大西洋側、赤道より少し北に位置する西アフリカ最大の大国である。ナイジェリアを含む西アフリカ(北部を除く)はイモ食文化の国であり、ヤムイモを主食の一つとしている。ヤムイモの世界生産・消費の約90%はこの西アフリカである。



 ナイジェリアで食されているヤムイモはホワイトヤムというもので、日本のトロロに使われるナガイモのような粘りはない。現地では茹でたものを臼と杵で搗(つ)いて餅状にし、手でちぎって丸め、魚介系の出汁の効いたシチューのようなものに漬けて食す。旨味が効いているので日本人の味覚にも合う。現地の人の話では、のど越し、旨味、ほのかな甘みに違いがあるとのこと、日本の米に対するこだわりが、この国ではヤムイモである。



 ヤムイモとはヤマノイモ属植物でイモを食用とする種の総称、日本のナガイモ(ヤマイモないしヤマノイモとも呼ばれる)もその仲間、大きな枠組みではヤムイモの一つである。このヤムイモは、欧米ではあまり馴染みがなく、先進国で唯一伝統的に食しているのが日本である。縄文時代の米が日本に伝播する以前の主食の一つであったと言われている。



 この宮古島を含む南西諸島ではかなり古い時代からこのヤムイモのダイジョが栽培されている。このダイジョの起源地は東南アジアのインド東部からインドシナ半島の辺りと言われ、そこから世界中に伝播した。東はインド洋を超えて東アフリカへ、南はインドネシアの島々、そしてパプアニューギニアから南太平洋の島々へ、北東へはフィリピンから台湾、そしてこの南西諸島を北上して北限は南九州の鹿児島辺りと言われている。



 宮古島ではこのヤムイモ(ダイジョ)は12月くらいから4月くらいまであたらす市場などで販売されているのを見かける。ヤムイモは蔓性であるため宮古島では地べたを這うように植えられている。一見するとサツマイモのように見えるが葉や茎の形状(ひだがある)などからサツマイモとは異なる。
 このダイジョは沖縄本島の中部のうるま市の石川や北部の本部半島では比較的多く栽培・販売されているが、ゴーヤなどの野菜類と比較するとまだまだ知名度が低い。



 先日、文献を渉猟していたら面白いものを見つけた。大井浩太郎氏の「沖縄の植物文化論―植物と信仰―」である。その中にヤムイモに関する記述があった。沖縄の食物文化は当初南方から黒潮の流れにそって入ったヤムイモ、サトイモ、続いてカライモの文化がめだっており、その間にアワ、ムギ、マメと続いた。そして、沖縄ではイモや穀類が伝えられるごとに、作物文化が定着するようになったと考察している。さらに興味深い記述として、沖縄と八重山の中間にある宮古島の作物文化には二通の道のりがあり、一つは直接フィリピンからバタン島、台湾東南部の高砂族の住地の作物を伝えたコース、他の一つは八重山の島々に移植されたヤムイモ、サトイモ、アワが、八重山を経て多良間島、伊良部島に移され、宮古島に上陸したという道のりがあったと推察している。



 宮古島ではナガイモが本土から輸入され、店頭に並んでいる。この宮古島に在来としてあるヤムイモのダイジョ、品質はナガイモや自然薯と比べ遜色はない。伝統的な作物として宮古島の特産品の一つとしての可能性を十分に持つ。
 このヤムイモ、遠い時代に、南方から人々とともに黒潮に乗って、ぱいかじ(南風)に吹かれて宮古島にやってきたのかと想う。
 もう宮古で過ごす年月はアフリカ生活の長さに近づいてきた。アフリカの地から宮古の地に、ぱいかじに吹かれてやってきたのかもしれない。 
(東京農業大学教授)

2019年2月22日(金) 09:00 [産業・経済]

下地島に国際定期便/香港エクスプレス就航へ

7月から週3往復/2路線目、国際線は初


 下地島空港の旅客ターミナルを整備している三菱地所と、同ターミナルの管理運営を行う下地島エアポートマネジメント、香港を拠点とする格安航空会社(LCC)の香港エクスプレスは21日、香港エクスプレスが香港-下地島路線の国際定期便を7月19日から就航させると発表した。

(全文を表示…)

2019年2月22日(金) 08:59 [地域・暮らし]

親族集い祖先に感謝/旧十六日祭

料理を囲みにぎやかに


島外から里帰りした一族と共に墓前で手を合わせる根間さん一族=20日、袖山墓地公園

島外から里帰りした一族と共に墓前で手を合わせる根間さん一族=20日、袖山墓地公園

 旧暦1月16日に当たる20日、市内各所の墓地は旧十六日祭(ジュウルクニツ)で墓参し、手を合わせる家族連れが多く見られた。先祖の墓前に親族が集まり、皆が元気であることを報告するとともに、今年1年の家族の健康を願った。持参した料理などを墓庭に供え、後世(グソー)の正月を祝い親族の絆を深めた。

(全文を表示…)

2019年2月22日(金) 08:58 [社会・全般]

下地市長「便利、ぜひ利用を」/イータックスで確定申告

e-Taxで申告をする下地市長(右)=21日、市長室

e-Taxで申告をする下地市長(右)=21日、市長室

 下地敏彦市長による国税電子申告・納税システム「e-Tax」(イータックス)の申告セレモニーが21日、市役所平良庁舎で行われ、下地市長がパソコンを使って2018年分の確定申告を行った。下地市長は「大変便利なシステム。ぜひ利用して、早めに申告してほしい」と呼び掛けた。

(全文を表示…)

2019年2月22日(金) 08:57 [社会・全般]

大物サメを大量駆除/池間漁港

最大は3㍍のイタチザメ


引き揚げられた大物のイタチザメとメジロザメに住民や観光客も興味津々の様子で見入っていた=21日、池間漁港

引き揚げられた大物のイタチザメとメジロザメに住民や観光客も興味津々の様子で見入っていた=21日、池間漁港

 池間漁業集落のサメ駆除事業で21日、11匹のサメが池間漁港に引き揚げられた。そのうち8匹が2㍍を超える大物だったことから関係者を驚かせた。

(全文を表示…)

2019年2月22日(金) 08:56 [社会・全般]

青森から西城小に雪/自衛隊が輸送

「冷たーい」と歓声


雪に大喜びする児童たち=21日、西城小学校

雪に大喜びする児童たち=21日、西城小学校

 西城小学校(国仲克紀校長)に21日、青森県八甲田山の雪が届けられた。児童たちは雪の感触を確かめ、雪合戦や雪だるまを作って楽しんだ。

(全文を表示…)

2019年2月22日(金) 08:55 [教育・文化]

災害時でも安心だね/全小・中学校

非常食を給食で味わう


非常食を味わう生徒ら=21日、西辺中学校

非常食を味わう生徒ら=21日、西辺中学校

 宮古島市は21日、非常食を給食として市内の全小・中学校に提供した。防災教育の一環として初めての試みで、非常時用のカレーやパンなどが各校に配られた。このうち西辺中学校では全校生徒と教職員が集まり、非常食を味わった。生徒らは「冷たくてもおいしい」などと感想を述べ、災害時でも安心して食べられることを体験した。

(全文を表示…)

2019年2月22日(金) 08:54 [はばたけあすの顔]

【はばたけあすの顔】元気いっぱい挑戦/鏡原幼稚園ひまわり組(4、5歳児)

男子11人、女子14人


鏡原幼稚園ひまわり組(4、5歳児)

鏡原幼稚園ひまわり組(4、5歳児)

 「こんちわ」(みるちゃん)「わー」(じゅんちゃん)。女の子2人が、珍しいコンビのあいさつで迎えてくれた。ほかの子も元気いっぱいのあいさつ。「宇宙に聞こえるくらいあいさつしたい」とすごい発想をする子もいた。何でこんな大きな声のあいさつができるの? 川満幸子先生が「登園の時に先生より先にあいさつすると花丸がもらえるよ」と秘密を明かしてくれた。

(全文を表示…)

  • 宮古島の人口

    令和元年9月1日現在

    宮古島市 54,764 人
    27,606 人
    27,158 人
    世帯数 27,737 軒
    多良間村 1,131 人
    604 人
    527 人
    世帯数 517 軒
  • 天気


  •  

    2019年2月
    « 1月   3月 »
     12
    3456789
    10111213141516
    17181920212223
    2425262728  
  • 社団法人日本新聞協会

    • 日本新聞協会2