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社会・全般
2008年7月20日(日)17:00

「宮古角力」県の横綱を宮古から

ミャークズマの魅力再び 県角力(・すもう・)協会宮古支部

勇壮!ミャークズマのだいごみ

勇壮!ミャークズマのだいごみ

 互いに胸を合わせ四つに組んで技を競うミャークズマ(宮古角力)。明治のころから盛んで、スポーツとしてだけではなく落成式の奉納相撲やハーリーなど、あらゆる場面で親しまれてきた。当時は、地域イベントには欠くことのできないものとして隆盛を極めた。ところが、時代と共に、スポーツの種類が増え、だんだんとその存在は薄れていった。そんな中、再び当時の栄光を復活させ後世に伝えたいとして昨年、沖縄県角力協会宮古支部(津嘉山武会長)が発足した。今日開催の第十八回サニツ浜カーニバルでも、団体戦に六チーム、個人戦に二十人が出場、会場を沸かせる。

 
 昨年の「サニツ浜カーニバル大会」と「第一回宮古島市角力大会」を成功させた役員は、二十年度も各行事に向かって活動を開始させたいとして去る十一日、第一回理事会を市内居酒屋で行った。まず、下地信男理事長が、昨年の事業経過を報告した上で決算の認定。また、今年度の事業計画と予算の承認を図った。
 今年は、サニツ浜カーニバルをはじめ、宮古体育大会への出場、沖縄本島への角力イベント視察、第一回中学・高校生大会など盛りだくさんのイベントが目白押し、役員は各自の仕事の傍らで、復活した伝統の角力を普及させスポーツ振興に寄与させたいと発展拡大に飛び回る。
 
 下地信男理事長は「昔から親しまれてきた角力を、子どもたちにも伝え、発展させていきたい。そのためには井の中のかわずにならず、常に県大会を目指していきたい。その意味で、県角力協会の傘下に入った。昨年の大会は県内の横綱級を三人招へいしたが、今年も同様に宜野座村と豊見城市から三人を迎え、島内の選手の励みにしていきたい」と意欲を示す。
<役職> 顧問=川田正一(上野)、砂川信夫(平良) 会長=津嘉山武 副会長=本永昌徳(城辺)、川満盛一(上野)、下地賢治(平良) 理事長=下地信男(下地) 理事=▽審判部―池村英三(部長、下地)、新里正博(副部長、上野)、粟国忠則(平良)、砂川克佳(下地)、上地堅治(上野)、仲間博喜(平良)。競技部―渡真利一夫(部長、上野)、浜川泰盛(副部長、伊良部)、川平陽一(下地)、佐和田勝彦(城辺)、久貝義朝(平良)、来間正雄(下地) 書記・会計=川平敏光(下地) 監事=仲里一雄(平良)、平良哲則(下地)
 
 
「大衆唯一の娯楽だった」 顧問 砂川信夫さん(七一歳)
 九十七歳で他界した父親の砂川玄信さんは、往事をしのばせるミャークズマの横綱。一九三六年七月に行われた宮古角力協会設立記念大会で優勝した。しこ名を信夫岳(しのぶだけ)といい、その年の十一月に生まれた長男信夫さんは、その名にあやかったといわれる。 
「父の影響で、私もいろんな角力大会に出された。当時は、唯一それが大衆の娯楽で、大方のうたきに土俵があった。特に組織がなかったころは、正月などアツママーうたきで行われる角力大会に各地からつわものたちがやってきて力試しをしていた。それを見る観衆の目も肥えていて、スマ、スマ(勝負あった)というヤジを飛ばす者たちも多かった」と当時をしのぶ。
 
 一九八七年に出版された小禄恵良さんの「栄光の系譜・下巻」に一枚の貴重な写真が掲載されている。結成記念大会に出場した力士や行司ら四十九人が映されており、前列中央に横綱となった砂川さんが堂々と座っている。その時の大会は映画館「新天地」で行われた。息子信夫さんによると「当時の写真がほとんどなかった中で、幸いにも元教師だった山口清武さんが持っていた。今、拡大して大事にしている」と話す。
 「スポーツの少なかったころ、男の子が集まると、スカキという今でいう格闘技のような遊びがあった。その中で自然に受け身を体で覚え、それほど大きなケガもしなかった。今の子どもたちはおそらくそうした機会が少ないと思うので、関心をもってほしい」と話し、健全育成への期待を込める。

 互いに胸を合わせ四つに組んで技を競うミャークズマ(宮古角力)。明治のころから盛んで、スポーツとしてだけではなく落成式の奉納相撲やハーリーなど、あらゆる場面で親しまれてきた。当時は、地域イベントには欠くことのできないものとして隆盛を極めた。ところが、時代と共に、スポーツの種類が増え、だんだんとその存在は薄れていった。そんな中、再び当時の栄光を復活させ後世に伝えたいとして昨年、沖縄県角力協会宮古支部(津嘉山武会長)が発足した。今日開催の第十八回サニツ浜カーニバルでも、団体戦に六チーム、個人戦に二十人が出場、会場を沸かせる。
 


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