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社会・全般
「ライオンズクラブ」世界は一つ、奉仕の輪を和に
着実に47年の取り組み/宮古ライオンズクラブ
奉仕をモットーに掲げ、世界約200カ国、約130万人の会員が活動するライオンズクラブ。宮古ライオンズクラブは1962年3月に結成され、脈々とその精神が引き継がれてきた。特に宮古は地域の未来を担う子どもたちの育成と美しい島づくりを柱に活動する。青少年育成事業で中高校生絵画コンクールや青少年ライフスキル教育、新春親子たこ揚げ大会、国際平和ポスターコンテスト、少年野球大会、ジュニアゴルフ大会。環境保全事業では道路や観光地、ライオンズの森の清掃。チャリティー福祉活動では、災害被災地への寄付活動、骨髄・献眼・献腎・献血活動、アイバンク協会への協力。その他、会員交流など。現在会員は31人。
こちら、事務局
北中通りの富建2階に事務所はある。壁には、歴代の会長の写真がずらりと掲げられている。47年という歴史は、懐かしい顔やすでに故人の顔もある。平良雄良さんを初代会長に野津芳彦さん、宮城正さん、比嘉栄吉さん、福嶺紀仁さん、平良玄勝さん、中村圭介さんなど宮古の経済界をリードしてきた面々だ。現在の会長は48代目の上地茂徳さん。
事務所を預かるのは岡村かおるさん。兵庫県出身。「2003年10月に初めて宮古に来た。縁あって、この事務所に入った。最初住むつもりではなかったが、ライオンズの皆さんに宮古の良さをうかがい住む決心をした。一粒の種がポツンと落ち、そこで根付いたように、気が付いたら6年が経っていた。入社したころ、絵画コンクールの中高生の作品は素晴らしかった。宮古の子どもたちの感性はすごいと思った」と当時を振り返る。
世界に羽ばたく青少年の育成を
中高生対象の絵画コンクールは今年で15回を迎える。毎年9月に、宮古の自然と環境をテーマにした風景画を募集し、10月に発表、展示する。例年100点近い応募作品が寄せられる。厳しい審査によって最優秀・優秀・佳作・入選などが選出され、表彰式では賞状や副賞などが授与される。2006年からは、「国際平和ポスター部門」も加わり、ふるさとへの愛、平和を希求する心をはぐくむ。
また、今年から力を入れているのが「思春期のライフスキル(=心の力)教育」。これは、生徒たちが日常生活で生じるさまざまな問題や困難を建設的に解決して乗り越えていく能力、そして、周囲からの悪い誘いを断り、前向きで健康的な生き方をはぐくむ教育のこと。今年3月、宮古で初めての「ライオンズクエストセミナー」が鏡原中学校で行われ、40人余の教師が受講し、現在実践中。
ライオンズクエスト導入の立て役者となった鏡原中の田場秀樹校長は「現在の学校現場は、想像以上に『理想的な学ぶ環境』から程遠い。あいさつができない、1時間まともに座っていられない、参観日であってもおしゃべりや居眠り、不登校による空席など。そんな中、学力の二極化が進む。頑張る子は塾通いで学力をつけ、追いつけない子は真面目に授業を受けない。優秀な子は島を出ていくとしたら、宮古の将来は深刻」と憂慮し、セミナーを広めたいとする。
来月の24・25日は、平良中学校でセミナーが開かれる。
【ライオンズクラブの歴史】1917年、アメリカの実業家メルビン・ジョーンズが他者への奉仕を目的として国際協会を設立。その理念が多くの人の共感を呼び、世界各国に結成されていく。日本では1952年3月に結成された。現在全国に3352のクラブ数と10万8千人余の会員がいる。LIONS(ライオンズ)、Liberty(自由)、Intelligence(知性)、Our(われわれの)、Nations(国の)、Safety(安全)の頭文字。