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社会・全般
2010年9月4日(土)10:31

「なんくるないさー」

 「なんくるないさー」-沖縄のおおらかな県民性を表す言葉として、これまで肯定的に受け止められてきた。おおらかさは、南方の海洋民族に共通する特性でもある。

  
▼ 北方の稲作民族は緻密で計画的な思考方法を好むといわれる。稲作民族は、かんがい用水路をつくって水を引いたり、嵐が来る前に稲を刈り取って冬に備える。いい加減な考えや作業では冬が越せない、との切実な生活実感がある
 
▼この夏、県民は興南球児の甲子園での大活躍に感動した。全国一のチームはどのようにして育ったか、我喜屋監督は「『なんくるないさー』体質の改善から始めた」と話す。普段の生活の中で「常に先々のことを考えて準備するよう」に習慣づけたという。その結果、いま何をなすべきかが身につき、プレー中の瞬時の好判断にもつながるようになった
  
▼登下校時にはチリ拾いを徹底させた。そこからは、一人のミス(チリを落としたこと)は全員でカバーするとの意識が生まれ、不屈の逆転劇の源にもなった。また、道端に咲く草花の微妙な変化への目配り・気配りなど五感が磨かれる。興南バッテリーが見せたあの絶妙な配球も、打者に対する細かい観察眼が的中した結果だった
  
▼一方、経営再建中の日本航空営業本部長は幹部職員に対し「『何とかなるだろう』との体質が会社を破綻させた。他力依存では何ともならないのだ」と述べている。我喜屋監督と相通じるものがある
  
▼興南球児たちが達成した偉業を一過性の感動で終わらせることなく、何をなすべきか考える糧としたい。


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