12月初旬の操業開始を/宮糖伊良部工場
期限切れ回避で要請/収穫作業委託助成
伊良部さとうきび糖業振興会(川満恵栄会長)と同さとうきび生産組合(渡久山毅組合長)は16日、宮古製糖に安村勇社長を訪ね、2010-11年期産キビの収穫が3月末までに終了するよう伊良部工場の早期操業開始(12月初旬)を要請した。
川満会長と渡久山組合長は、10-11年期産キビの大束(キビ山)搬出やハーベスター収穫にかかる助成対象期間が10年度内に限られていることから、例年通り収穫が4月にずれ込むと不利益を被る農家が出る可能性を指摘。同課題の回避のためにも「早期操業を」と要請した。
要請後、渡久山組合長は「いい感触を受けた。会社側は、要請に添うよう実施したいと前向だった」と述べた。
助成の対象となる委託作業は各農家1種類しか選べず、面積の上限は1㌶。補助率は費用の2分の1以内となっている。
伊良部地区における10-11年期産キビの生産量は約6万1000㌧を見込み、12月初旬に操業開始すれば、3月末までの終了が試算されるという。
要請では、早期操業が春植や株出の面積拡大に結び付くことも強調した。