会場使用許可しないで/米海軍音楽隊演奏会
市民団体が市教委に要請
下地島空港の軍事利用に反対する宮古郡民の会などの市民団体は9日、市教育委員会に米海軍第7艦隊音楽隊の演奏会で、マティダ市民劇場の使用許可に協力しないよう求める要請書を手渡した。演奏会は、12日に同劇場で行われることになっており、市は使用許可を出してある。
要請書では「軍隊の音楽隊は軍隊の士気を喚起し、同時に住民に軍隊の存在を示し、音楽を通じて軍隊への親密感を養い協力的な意識を持たせるのが目的」と指摘。その上で「マティダ市民劇場の使用許可を出すなどの協力や子どもたちを演奏会に参加させることを厳に慎むよう強く要望する」と明記した。
安谷屋政秀生涯学習部長は、同劇場の使用については「(宮古島市文化ホール)条例に定められており、条例に基づいて遂行するだけ」、子どもたちの参加については「呼び掛けてはいない」と話した。
同条例の第5条利用許可の制限には「公の秩序を乱し、または善良な風俗を害する恐れがあるとき」「集団的にまたは常習的に暴力的不法行為等を行う恐れがある組織」などの場合には許可しないと明記されている。
要請書は、同郡民の会の星野勉代表が読み上げて、川上哲也教育長に手渡した。同郡民の会ほか▽県教職員組合宮古支部(上地賢治執行委員長)▽県高校・障害児学校教職員組合宮古支部(新城勝子支部長)▽県退職教職員会宮古支部(上地照子支部長)▽みやこあんなの会(砂川洋子代表)▽コープおきなわ宮古平和グループ(志萱弘子代表)-の6団体の連名。