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社会・全般
まるい(行雲流水)
まるい太陽は燦燦と照って、生きとし生けるものを育んでいる。放つ光の白色はすべての色を含んだ色であり、万物の統合と調和を意味すると同時に、個々の色彩の源であり、宇宙の多様性と創造力を象徴する
▼春夏秋冬のサイクルがまるい。すべての生物が目覚める春(張る、墾る)、炎熱の夏、実りの秋、酷寒の冬。そして再び春がめぐって、すべての生物が躍動を始める。延々と続くこの自然の摂理をヒトの愚行で壊してはなるまい
▼耕運機や工場でまるい歯車が回転する。仕事の後でくつろぐ人の輪がまるい。食卓を囲む家族だんらんがまるい。声を合わせてクイチャーを踊り豊穣を祈る輪がまるい。島の隅々で展開されるゲートボールやグラウンドゴルフを楽しむ人々の集いがまるい。少年たちはまるいボールと一緒に夢を追う。少女のつくまりが高く弾む
▼アンパンがまるい。「人はパンのみで生きるにあらず」というが、食べることが生きることの基本。世界では多くの人々が飢えていて、解決のためには世界の新しい仕組みづくりが求められる。こどもたちの大好きな顔のまるい「アンパンマン」の究極の正義は飢えを助けることである
▼辺境のないリングがまるい。リング上のすべての一点(人、地域)が中心である。だから差別や偏見、圧迫と隷従でいびつになることを拒む
▼花を見る目がまるい。宇宙はヒトにおいて自らを認識するに至り、ヒトは意識で宇宙を包む。新しい年のまるい太陽が輝き出した。地上でもまるい輪が広がる。