島内で化粧品製造/むさしのイミュニティーグループ
宮古初の工場を設立
宮古ビデンス・ピローサ(宮古BP)の研究および商品開発を進めるむさしのイミュニティーグループが、宮古島内で製造した化粧品の全国販売を開始する。昨年末には城辺西里添に宮古で初めての化粧品工場を設立。当面は宮古BPから抽出するエキスで関係企業が求める化粧品を製造して納品するが、自社ブランドの化粧品の製造・販売も同時並行的に行う。2011年度の販売目標は年商で1億円。武蔵野免疫研究所の吉田八束社長らが15日、市役所平良庁舎に下地敏彦市長を訪ねて報告した。
イミュニティーグループで製造から販売までを管理。武蔵野免疫研究所が化粧品の研究と開発を担当し、かぎすま宮古が商品の製造部門を担う。販売担当のうるばな宮古が全国の化粧品関係企業に商品を売り込む。すでに全国数十社から注文があり、今月中にも納品を開始する。
当面は宮古BPのエキスで化粧品を製造するが、将来的には宮古島のアロエベラやツバキ、ゲットウなどのエキスを使用した化粧品開発にも取り組む。製造商品は▽クリーム▽化粧水▽乳液▽ファンデーション▽パック▽固形せっけん-など。
15日に下地市長を訪ねた吉田社長は「今年から本格的に化粧品事業に取り組みたい。この宮古を拠点に全国展開を始める。私たちが目指すものはあくまで宮古島の地域振興」と話し、雇用創出を含む宮古地区の経済振興に意欲を示した。
同席した河本昌彦専務は「宮古島の自然環境で育った植物は素晴らしい素材。今までにない化粧品ができるので期待してほしい」などと話した。
下地市長は「わくわくする報告。長い間宮古の産業振興に取り組んでくれている皆さんに感謝したい。質の良い化粧品を作っていただきたい。市として全面的に支援する」と協力姿勢を示した。