就職内定率64.9%/新規高卒就職1月末現在
依然厳しい状況続く
宮古公共職業安定所(ハローワーク宮古・比嘉章署長)は1日、今年3月に卒業する高校生の求人・求職・就職の状況(1月末現在)を発表した。就職希望者数131人のうち、内定者数は85人(内定率64・9%)で、46人(35・1%)が決まっていない。前月との比較では内定率は6・9ポイント(9人)増と改善は見られるものの、求人数が105人で前年同月比で16%(20人)減少、就職内定率も前年同月比で2・6ポイント減少するなど、依然厳しい状況が続いている。
ハローワーク宮古では新規高校卒業者にとって厳しい雇用環境に対応するため、2月1日以降に、新卒者または3年以内の既卒者を採用した事業所に奨励金を助成する「新卒者就職実現プロジェクト事業」などの周知を推進すると共に、宮古の185の事業所に新卒・既卒者の求人、採用の検討を依頼する文書の送付や訪問をした。
求人数が昨年同月比で20人減少している中、昨年同期に比べ4人増の内定者数85人は、ジョブサポーターの活動や一般求人の新卒者への転用など、学校、家庭、ハローワークなど関係者の努力によると評価している。
今後は学校、家庭とさらに連携を深めながら就職あっせん、求人先の開拓などに力を入れていく。
新卒者就職実現プロジェクト事業 新卒者や3年以内既卒者を採用した企業に奨励金を助成する制度。新規高卒者を対象とする制度は①トライアル雇用奨励金②育成支援奨励金の二つ。トライアル奨励金では、有期雇用期間(3カ月)に月額10万円、正規雇用から3カ月後に50万円を給付する。支援奨励金は、成長分野などの中小企業が対象。有期雇用期間(6カ月)に月額10万円。正規雇用から3カ月後に50万円を支払う。