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社会・全般
2011年3月13日(日)23:00

三線(行雲流水)

 三線の音色は人の心を和ませる。多くの人数で奏でる三線には荘厳さを感じさせる。三線は今から600年程前、中国から伝わり、琉球音楽の主要楽器として定着したという


▼現在に至り、「三線を沖縄文化の原点と捉え、三線の良さを再確認し、受け継いでいこうと」との趣旨で「三線の日」が制定された。18年前の1993年だ。琉球放送の上原直彦さんの提唱で始まったようだ

▼三線といえば沖縄というほどに多くの人々に認識されている。多良間村では多良間文化協会主催による第14回「サンシンの集い」が中央公民館で催された。民謡グループ「群星」が文化協会に呼び掛けて始まったようだ

▼子ども会、青年会、老人クラブ、琉舞愛好会、舞踊愛好会、ギター、三線教室、仲筋字、塩川字のズーニン座、群星などの演奏、プログラムは多彩だ。2時間余におよぶ「サンシンの集い」に村民の1割ほどが参加、会場は熱気に満ちた

▼八月踊り」に代表される島だけに村民の自負心が感じられた。ただ、受け入れやすい沖縄の文化が演じられたのには違和感を感じた。是非はともかく、多良間独自の文化があるだけに惜しい気がした。「サンシンの集い」は三線演奏に限らず、島の老若男女が楽しく過ごすことに意義があると見た

▼多くの村民が三線になじみくる年は出演して欲しい。文化協会の地域会長が多良間フツで呼び掛けた。小さな島だが、三線・芸能に明日の活力を見いだそうと続けている。第15回に期待を寄せたい。


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