04/20
2024
Sat
旧暦:3月11日 先勝 癸 穀雨

Warning: Invalid argument supplied for foreach() in /home/cnet01/www/miyakomainichi/wp-content/themes/miyako-mainichi2021/single.php on line 90
社会・全般
2011年4月6日(水)22:05

他山の石(行雲流水)

 東日本沖の巨大地震は、千年に一度発生するかどうかの規模だったという。宮古島は、このような「想定外」の災害に見舞われる可能性はないのだろうか


▼宮古島が乗っている大陸プレートは宮古島南東沖でフィリピン海プレートと接触しているし、宮古島の北方海底には霧島火山帯が走っている。「宮古史伝」は、1771(明和8)年に高さ30数㍍の大津波により2548人が亡くなったと伝えている。これらの地質構造や文献は、宮古島近辺でも大規模地震・津波が起きる可能性を示唆している

▼問題は、その確率。「何十年あるいは何百年に一度の災害を想定するか」は、施設やシステム設計の基本要素。たとえば鉄塔は、瞬間最大風速80㍍を想定するか、100㍍を想定するかで建設費用は倍増する

▼現実には、五百年に一度の災害は「想定」から外し、「万が一」の場合の対応を別途考えることに。今回の震災は、この「別途対策」が甘かったために「逡巡」と「混乱」が生じ、被害が拡大したと思われる

▼原発事故も例外ではない。台湾や中国広東省では原発が稼動中だ。万が一、偏西風に乗って放射性物質が宮古島に降って来たとき、どうするか。今回の震災から学ぶことは多い

▼高さ30㍍の津波、10㍉シーベルトの放射線、瞬間最大風速100㍍の台風など最悪の事態を想定した〝別途対策〟を「宮古島市防災計画」に織り込んでおく必要がある。避難対策、電気・水・食料・医療・行政機能・情報網の確保対策などだ。いざという時、「逡巡」と「混乱」を招かないために。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

2024年4月7日(日)8:54
8:54

海岸ごみ「ほっとけない」/500人参加しビーチクリーン

「第3回ほっとけないプロジェクト~海辺のミライをみんなで守ろう」(主催・同プロジェクト実行委員会)が6日、新城海岸で行われた。宮古島海上保安部やボランティアサークル、空手道場など各団体のメンバー、家族連れ約500人が参加しビーチクリーンを実施。発泡スチロールや…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!