02/11
2025
Tue
旧暦:1月13日 先勝 庚 

Warning: Invalid argument supplied for foreach() in /home/cnet01/www/miyakomainichi/wp-content/themes/miyako-mainichi2021/single.php on line 90
社会・全般
2011年4月6日(水)22:05

他山の石(行雲流水)

 東日本沖の巨大地震は、千年に一度発生するかどうかの規模だったという。宮古島は、このような「想定外」の災害に見舞われる可能性はないのだろうか


▼宮古島が乗っている大陸プレートは宮古島南東沖でフィリピン海プレートと接触しているし、宮古島の北方海底には霧島火山帯が走っている。「宮古史伝」は、1771(明和8)年に高さ30数㍍の大津波により2548人が亡くなったと伝えている。これらの地質構造や文献は、宮古島近辺でも大規模地震・津波が起きる可能性を示唆している

▼問題は、その確率。「何十年あるいは何百年に一度の災害を想定するか」は、施設やシステム設計の基本要素。たとえば鉄塔は、瞬間最大風速80㍍を想定するか、100㍍を想定するかで建設費用は倍増する

▼現実には、五百年に一度の災害は「想定」から外し、「万が一」の場合の対応を別途考えることに。今回の震災は、この「別途対策」が甘かったために「逡巡」と「混乱」が生じ、被害が拡大したと思われる

▼原発事故も例外ではない。台湾や中国広東省では原発が稼動中だ。万が一、偏西風に乗って放射性物質が宮古島に降って来たとき、どうするか。今回の震災から学ぶことは多い

▼高さ30㍍の津波、10㍉シーベルトの放射線、瞬間最大風速100㍍の台風など最悪の事態を想定した〝別途対策〟を「宮古島市防災計画」に織り込んでおく必要がある。避難対策、電気・水・食料・医療・行政機能・情報網の確保対策などだ。いざという時、「逡巡」と「混乱」を招かないために。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年1月31日(金)9:00
9:00

ミス宮古島ら大歓迎/ソラシドエアに168人

大分からチャーター便   宮古島観光協会と下地島エアポートマネジメントは30日、ソラシドエアのチャーター便(大分-下地島線)で訪れた観光客らを歓迎するセレモニーを下地島空港で行った。ミス宮古島の坂田祐梨(ゆり)さんや関係職員らが168人の乗客を「よう…

2024年12月12日(木)9:00
9:00

ローズウッド来年3月開業/平良荷川取

世界的高級ホテル日本初進出/観光振興、地域活性化に期待   世界的高級ホテルチェーンの「ローズウッドホテルズ&リゾーツ」(本社香港、ソニア・チェンCEO)は、日本初進出となる「ローズウッド宮古島」を来年3月1日に開業、今月10日から同ホテル公式ウェブ…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!