一周道路、全面開通へ/上野宮国南側
最後の工事に着工
宮古島一周道路の県道保良上地線で、最後に残っていた上野宮国南側区間(300㍍)の工事が始まった。事業費は約1億5000万円。2013年3月ごろの完了を予定している。1980年に工事を開始した一周道路は、34年の歳月を掛けて全面開通する見通しとなった。
保良上地線は、保良の海宝館を起点に、下地上地までの区間を海岸沿いに結ぶ約21㌔。景勝地の東平安名崎や、うえのドイツ文化村、与那覇前浜ビーチを連結する観光振興支援道路と位置付けている。
沿線には、風光明美な七又海岸やイムギャーなども点在。深江橋一帯には、マイロード事業でサイクリングコースを設けた。
現在工事が行われているのは、宮国集落南側の高台一帯。300㍍区間のうち、西側100㍍については、不在地主が多く、用地取得が困難な状況になっていたため、土地収用手続きを取った。
工事は、文化財調査が済んだ場所について、順次実施していく。現在は、擁壁を組み上げながら盛土する工事が行われている。
宮古島一周道路は、北海岸の保良西里線(32・1㌔)を皮切りに、80年着工した。保良上地線は、88年から始まった。