上手な聞き方を習得/SSトレーニング
東小 土屋氏が実践研究会
市障がい福祉課主催の「学校教育現場におけるソーシャルスキルトレーニング(SST、社会生活技能訓練)実践研修会」が7日、東小学校で行われた。日本SST普及協会認定講師でフリーランスの看護師兼ソーシャルワーカーでもある土屋徹氏が講師を務め、同校6年1組の児童を対象に「上手な聞き方」の技術習得のトレーニングを行った。
人付き合いやコミュニケーションの練習を行うことで、人間関係を円滑に営む技術の習得を目指すSST。今回の研修会では、児童が6グループに分かれ、練習テーマである「上手な聞き方」の利点について話し合ったほか、人が話している最中に話をしたり席を立つなど「悪い聞き方」の一例を土屋氏が示し、改めるべき部分などについて考えを発表。改善点として「相手の目を見る」や「姿勢を良くする」、「相づちを打つ」などの意見が出された。
土屋氏が、それらの意見を守って話を聞くよう呼び掛けた後、同クラス担任の与那覇明江教諭に話をしてもらうと、児童たちは全員、姿勢を正し、教諭の目を見て、静かに聞き入った。その様子に与那覇教諭は「こんなに聞いてもらえうれしい。素晴らしい聞き方でした」と笑顔を見せた。
今回の研修会について児童からは「これからは人の話をちゃんと聞こうと思った」、「ちゃんと聞くことで相手もうれしい気持ちになることが分かった」などの感想が聞かれた。