北が初戦突破、本村完封/県中学野球
久松、下地は0―1の惜敗
第63回県中学校野球選手権大会は22日、宮古島市民球場など4会場で1回戦16試合を行い、宮古勢は北が神森(那覇)を1―0で下し初戦を突破した。本村泰紀が完封した。久松と下地は惜敗、共に1点に泣いた。きょう23日は2回戦8試合を行う。北は下地球場の第2試合で8強をかけて潮平(島尻)と対戦する。
北は市民球場の第2試合で神森と対戦した。二回裏に4番の仲村丈一郎が中前打で出塁すると相手のミスに乗じて進塁。送りバントで三塁まで進んだ後、6番川満太一朗のタイムリーで生還した。
この1点を本村泰紀が巧みなピッチングで最後まで守り抜いた。カーブ、スライダー、シンカー、チェンジアップと多様な変化球をバランスよく使い分けて神森打線を翻弄。野手の好守にも支えられながら被安打2の完封で初戦を飾った。
試合後、本村は「先頭打者を出さないように心掛けて投げ続けたが、きょうは守備に助けられた」と振り返った。その上で「全体的にボールが高めにいっていたので2回戦では低めを丁寧について相手打線を抑えたい」と気を引き締めた。
決勝タイムリーを放った川満は「ランナーを何としてもかえしたかった。あすの試合も1点1点を積み重ねて勝ちたい」と話した。
同じ宮古地区代表で出場した久松と下地は、共に0―1で惜敗した。
久松は市民球場の第1試合で前回優勝の西原東(中頭)と対戦、エース砂川将哉が緩急を使った投球で延長八回まで無得点に抑える快投を見せたが、打線の援護がなく敗退した。
下地もエース上地拓海が真和志(那覇)との対戦で力投。二回に野手の失策で1失点するが、その後はランナーを背負いながらも要所を締めて追加点を許さなかった。ただ、打線が好機を生かせなかった。
大会はきょう23日、市民球場、下地球場、城辺球場の3球場で2回戦8試合を行う。24日は市民球場と城辺球場で準々決勝、25、26の両日は、市民球場で準決勝と決勝を行う。