06/19
2025
Thu
旧暦:5月23日 先負 戊 
産業・経済 社会・全般
2011年8月7日(日)9:00

キビ葉裂傷で被害額6300万円/台風9号

塩害、今後拡大の懸念


塩害防止の灌水が各地で見られた=6日、上野新里

塩害防止の灌水が各地で見られた=6日、上野新里

 県宮古農林水産振興センターは6日午後、台風9号接近に伴う宮古地区の被害状況をまとめた。農林水産物ではサトウキビで6300万円の被害があった。ただ、この金額には塩害が含まれていないため、今後の天候次第では被害の拡大が懸念される。このほかオクラで33万円の被害。けが人など人的被害はなかった。


 県、宮古島市、製糖工場が6日、合同で農林水産物の被害調査を実施した。サトウキビ畑を中心にマンゴー農園、露地栽培のオクラ圃場などを回った。
 サトウキビの主な被害は葉の裂傷。強風の影響で葉が裂ける被害が部分的に発生しているが、折損などの被害報告はない。
 ただ、今後の塩害が懸念される。宮古島地方では6日も強い風が吹いたが、同日の降水量は午後7時現在で平良30・5㍉、城辺は26㍉だった。4日の降り始めからの降水量は城辺で110㍉、平良で92㍉を観測するなど干ばつ気味の圃場を潤したが、塩害を解消するには至っていない。
 市農政課は「塩害を解消するほどの雨は降っていないと考えている。台風通過後の雨が最も大切で、今後2~3日降らなければ塩害は拡大する」と見る。伊良部支所農林水産室も「台風による雨で、干ばつは解消に向かうと思うが、塩害に関しては雨が足りない」と危機感を強めている。
 製糖工場も干ばつ気味の圃場を潤す雨が降ったとした上で「塩害解消に向けてはもっと雨がほしい」などとしている。
 生産農家は6日、塩害を懸念してスプリンクラーなどを活用して灌水、除塩の作業を行った。
 サトウキビのほかオクラで被害が発生したが、マンゴーの被害はほとんどないものとみられる。8~9割が出荷を終えているため影響は少なかった。



記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年6月4日(水)9:00
9:00

8月就航を市に報告/台北-下地島

スターラックス航空日本支社長   台北(桃園)-宮古(下地島)線を8月22日から就航させる、スターラックス航空日本支社の王雲翔支社長は3日、下地島エアポートマネジメントの鶴見弘一社長らと共に市役所を訪れた。砂川朗副市長に就航を報告し、台湾と宮古島、双…

2025年5月29日(木)9:00
9:00

24年度旅客数、過去最高に/下地島空港

年間49万6000人が利用/前年度実績を17%上回る   第20回下地島空港活性化協議会(会長・嘉数登市長)が28日、市役所で開かれた。同空港や宮古圏域の活性化に向けた施策の協議や同空港の現況などについて意見交換などが行われた。下地島空港の現況では2…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!