公園修繕27件総額62万円/トイレ多く便座盗難も
10年度市都計課まとめ
宮古島市が管理する都市公園の施設が何物かによって壊されたと見られる件数は2010年度で27件に上り、修繕費は総額62万5000円だったことが市都市計画課のまとめで分かった。トイレを壊されたのが最も多く、中には便座を盗まれたのもあった。何度も被害を受けている箇所もあり同課では「悪質で被害額の大きいものは警察に届け出る」と話している。
被害が多いのは▽カママ嶺公園(7件)▽東平安名崎公園(5件)▽盛加越公園(4件)▽パイナガマ公園、城辺総合公園(それぞれ3件)―となっており、市民の利用度が高い公園が狙われている。
被害状況については、公園の雑草除去などを委託している授産施設や市民からの連絡で分かる。担当者が現場を確認し、軽微な補修などについてはすぐに対応しているが、ドアが壊されたり、ガラスが割られるなどの大きな被害や専門技術が必要なものについては、しばらく使用禁止にする施設も少なくない。
中には、公園に設置されている水飲み場の水を使って自家用車を洗ったり、施設にある電源に電源プラグを差し込み、車の中でパソコンを操作している人も見つかり、警察から厳しく注意を受けたケースもあるという。
同課の川満義成課長は「利用者のマナーの問題。直してもすぐに壊されるといういたちごっこが続いている」と頭を抱えている。「マナーの悪い一部の市民の行為で、多くの市民が迷惑を被るという悪循環は避けたい。悪質なものについては、器物損壊事件として警察に届けることも検討する」と話す。
同課が管理する都市公園は19カ所。ほかにも農村公園や市観光商工局が管理する施設もあるが、川満課長は「これらの公園や施設も被害を受けている可能性がある。修繕費はすべて市民の税金で賄われているということを認識してほしい」と話している。