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社会・全般
2012年5月12日(土)9:00

圧倒的な声量で魅了/ソプラノ歌手の下地千亜紀さん

あきらめない大切さも訴え/久松中でスクールコンサート


高い音域でオペラの名曲を歌い上げる下地さん。左はピアノ伴奏の砂川さん=11日、久松中体育館

高い音域でオペラの名曲を歌い上げる下地さん。左はピアノ伴奏の砂川さん=11日、久松中体育館

 宮古島出身でドイツのハンブルグに住むソプラノ歌手、下地千亜紀さんを迎えてのスクールコンサートが11日、久松中で行われた。下地さんは高い音域でオペラの名曲の数々を披露。ミニ講話では「これはできない、無理、難しいなどと絶対に口にしないこと」と話し、自身の経験から生徒たちにあきらめないことの大切さを訴えた。


 コンサート会場に早変わりした体育館に、黒のステージ衣装で現れた下地さんは、歌劇「魔笛より夜の女王のアリア」でオープニングを飾ると、歌劇「野ばら」「早春賦・浜辺の歌」など5曲を披露した。

 曲が書かれた時代背景や作者の心情なども盛り込みながら分かりやすく解説し、オペラの魅力を伝えた。

 小学生のころはひらら少年少女合唱団。中、高生では吹奏楽部に所属するなど音楽好きだったという下地さん。講話では「普通の中高生だった。ただ、歌が大好きだったので頑張った」と話した。

 「30歳までに箸にも棒にも掛からなかったら、宮古に帰ろう」と覚悟を決めて練習に励む毎日だった。すると30歳の誕生日前日に、仕事の提案が舞い込んできたという。

 「『これは私にはできない』『難しいから無理』などと絶対に言わない。思っていても口に出さない」と生徒たちに訴えた。自身の体験も踏まえ「口にするのは『絶対にできる』という言葉。そうすれはできるようなる」と語った。

 生のオペラ歌手の声を身近で聴くのは初めてという生徒が多く、体育館には下地さんの歌が終わるたびに「ハァー」というため息と拍手が広がった。

 ピアノを習っているという松原優里子さん(2年)は「とってもすごくて鳥肌が立つほど感動した。私もピアノを頑張ろうと思う」と話した。

 市内で音楽教室を主宰する砂川千賀子さんがピアノで伴奏した。
 下地さんは2年ぶりの里帰り。7日には響和楽器で「春のコンサート」と題しコンサートを開いた。

 平良第一小、平良中、宮古高校を卒業後、洗足学園大学音楽学部音楽学科声楽専攻、同大学附属オペラ研究修了。兼島真紀子、後藤由紀子、宮原昭吾の各氏に師事。東京で活動した後、アグネス・ギーベル氏の下でオラトリオ(宗教曲)を学んだ。

 1999年にドイツに渡り、ドイツやオーストリアの合唱団員として活動。ドイツ語圏の歌劇場にゲスト出演するなど技術を磨き、伝統オペラや現代オペラなど数多くのコンサートにソリストとして出演した。

 2010年から拠点をハンブルグに移し、教会でのコンサートなど幅広い活動を展開している。


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