アロマテラピーで症状緩和/がん相談会&出張講座
講師の比嘉さんが説明
がん患者や家族、遺族を対象にした第9回「がん相談会&出張講座」(主催・NPO法人マインドケアおきなわ)が16日、「緩和ケアとアロマテラピー~みんな一緒にリラックス~」と題して行われた。
講師の日本アロマ環境協会アロマセラピーインストラクターの比嘉倫子さんが「アロマテラピー(芳香治療)は、通常、がん治療の目的で行われている医療行為を補う、またはその代わりに行う医療で、補完代替療法の一つ」と説明し「つらさや痛みなどを和らげる役割を担う。その緩和ケアの一つとしてアロマテラピーを取り入れることができる」と話した。
比嘉さんは参加者にオレンジやペパーミント、ラベンダーなど7種類の香りから、自分の好みの香りやその香りの印象などを聞いた。
参加者の一人は「ラベンダーの香りに懐かしさを覚える」と印象を述べたのに対し、比嘉さんは「香りは記憶を呼び戻し、また記憶は香りで残る」など、香りが生活の中で果たす役割や、香りによりリラックスできることを挙げ、人体に与える影響を分かりやすく説明した。
また、緩和ケアとしてのアロマテラピーで香りを選ぶ際、鼻づまりなどにはミント系というように症状に適したものがあるが、大切なのは「好きな香りを選ぶこと」と話した。
講演後には、参加者が心理療法士などとの相談会に臨んだ。