道路の雑草、通行に支障/早急な対応難しく
「危険箇所から優先」/市道路建設課
道路に雑草が覆い被さり、通行に支障を来している箇所が増えている。市道を管理する市道路建設課は「現状を視察した上で対応している。危険な箇所を優先して取り組んでいる」と言うが、作業員の数が限られており職員だけでは早急な対応が難しいのが実情だ。一方で行政まかせではなく、市民自らが実施することで環境美化の意識の向上が図られるという声もある。
市道路建設課管理係によると市道は全部で1586本、総延長は927㌔。
今年度予算は補助事業で2239万円。観光地へのアクセス道路が対象となっている。
単独事業費は約1200万円で、定期的な清掃や市民からの苦情、要望があった道路の雑草除去に当てている。
作業員も補助、単独事業に分かれており、補助事業には12人、単独事業には6人のそれぞれ臨時職員が当てられている。
市は厳しい財政状況の中、効果的かつ効率的な雑草除去を行うため、定期的なパトロールを実施。通学路や特に見通しが悪い箇所から優先的に取り組んでいるという。
最近では畑からサトウキビがはみ出して見通しが悪くなり、安全確保のためにも早急な改善を求める声も上がっている。市、警察ともに「強制力はないが、パトロールで見つけた場合は畑の所有者に注意する場合もある」と話した。
「自宅前や会社前などの道路は市民が管理するという気持ちが大事」という声もある。
各地の道路や海岸などを定期的に清掃している市民運動実践協議会クリーン部会の砂川恵美子部会長は「道路の清掃は全て行政まかせではなく、市民も出来る所は清掃するという気持ちが大事。雑草が多い道路には、空き缶やペットボトルなどのポイ捨ても多い」と話し、市民と行政が一体となった「美(か)ぎ島(すま)宮古」の創出を訴えた。