02/15
2025
Sat
旧暦:1月18日 赤口 乙 
教育・文化 社会・全般
2015年8月30日(日)9:07

キャーンで大綱引き/上野宮国

旧盆の伝統行事に沸く


こん身の力を込めて大綱を引く参加者たち=28日夜、宮国公民館前

こん身の力を込めて大綱を引く参加者たち=28日夜、宮国公民館前

 旧盆の「送り日」に毎年、上野字宮国で行われる伝統行事「宮国の大綱引き」が28日夜、宮国公民館前の通りで盛大に行われた。地域住民らが「東軍」と「西軍」に分かれ、大きな掛け声で全長約100㍍の大綱を力一杯引き合った。今年は2勝で西軍に軍配が上がり、向こう1年の大漁が約束された。

 昔は子供たちが綱を編んでいたが、子どもが少なくなった今は、地域の大人たちが中心になって編み上げている。また、綱の材料となる「キャーン(シイノキカズラ)」が年々減少、綱に必要な材料を地域内だけで集めることが難しくなってきている。

 午後9時ごろから、始まりを告げるホラガイと鐘の音が集落内に鳴り響くと、地元の人や旧盆で里帰りした人、観光客らが続々と集まり、公民館前の道路は熱気に包まれた。

 綱引き前の踊りを舞った後、東西の綱を結び、開始。威勢良い掛け声を上げながらた汗だくになって綱を引いた。

 宮国自治会の宮國健二会長は「今年は早く始めて、子どもたちを休ませたいと思ったが、例年通りの時間になった。それだけ祭りが定着しているということだと思う」と話した。

 宮国の大綱引きは1995年、旧上野村の無形民俗文化財に指定された。豊穣(ほうじょう)を祈願する祭りだが、起源は定かではない。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年2月13日(木)9:00
9:00

宮古モデルの構築、推進を

働き方改革支援事業報告会/観光協   宮古島観光協会(吉井良介会長)は12日、市役所で働き方改革推進支援助成金事業の報告会を行った。参加した会員らが、会員対象のアンケート調査の結果を通して観光業界の現状を再確認した。JTB総合研究所客員研究員(帝京大…

2025年1月31日(金)9:00
9:00

ミス宮古島ら大歓迎/ソラシドエアに168人

大分からチャーター便   宮古島観光協会と下地島エアポートマネジメントは30日、ソラシドエアのチャーター便(大分-下地島線)で訪れた観光客らを歓迎するセレモニーを下地島空港で行った。ミス宮古島の坂田祐梨(ゆり)さんや関係職員らが168人の乗客を「よう…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!