66人の長寿祝う/宮古南静園
最高齢者は101歳
宮古南静園(新城日出郎園長)主催の2017年度敬老祝賀会が15日、同園公会堂で開催された。全入所者66人が70歳以上の長寿を迎え、盛大な祝福を受けた。舞台では、子供たちが元気いっぱいの踊りを披露するなど、お年寄りたちを元気づけた。
最高齢は女性の101歳。数え年97歳の長寿を祝う「カジマヤー」は女性が3人。米寿が14人。平均年齢は86・3歳(同日現在)。
冒頭、知念一副園長は「人権を奪われ、生まれ故郷から連れ出され、ご家族に会うこともままならない日々は、筆舌に尽くせないほどのあまりにも過酷な時だったかと思う」と述べた。
その上で「皆さまがこうして一堂にそろって、お祝いの場を設けることができたのは、皆さまの精神力と生き抜くたくましさのたまもので、ここに深く敬意を表したい」と語った。
宮古福祉事務所の野原勝所長は「これまで皆さまが歩んでこられた道のりは、まさにいばらの道のりであり、そのような厳しい状況に耐え、いくつもの困難を乗り越えたことに深く敬意を表する」と強調し、ハンセン病に対する正しい知識の普及啓発や偏見・差別のない社会に取り組んでいく姿勢を示した。
次いで市議会の棚原芳樹議長(代読)が祝辞を述べた。
舞台では、趣向を凝らした創作舞踊や琉球舞踊などが演じられ、お年寄りたちを最後まで楽しませた。