06/14
2025
Sat
旧暦:5月19日 大安 甲 
社会・全般
2018年3月8日(木)8:55

獅子舞ではらい清め/城辺比嘉

にぎやかに旧二十日正月祭


獅子舞ではらい清め、豊年豊作などを願った=7日、比嘉集落

獅子舞ではらい清め、豊年豊作などを願った=7日、比嘉集落

 城辺の比嘉集落で旧暦1月20日に当たる7日、比嘉自治会(砂川雅一郎会長)主催の伝統行事「旧二十日正月祭」が行われた。比嘉民俗芸能保存会(比嘉幹男会長)の会員らが、勇壮な獅子舞ではらい清めて招福し、無病息災、集落のさらなる発展を願った。比嘉の獅子舞は、市指定の無形民俗文化財。

 「旧二十日正月祭」の由来は、1908(明治41)年に字財産の山林処分をめぐって士族と平民が争い、訴訟に発展し、判決では士族が勝訴した。平民と士族は上訴を繰り返し、裁判は3年かかっても解決に至らなかった。憂慮した双方は歩み寄り、12(同45)年に和解した。

 明けて13(大正2)年には、士族と平民が和解を記念して旧暦1月20日に盛大な祝賀行事を開催した。これが契機となって「旧二十日正月祭」は始まったと伝わる。今年で105年目。

 開会式で、砂川会長は「本日は皆さまと共に向こう1年間の無病息災、豊年豊作、子孫繁栄、家内安全を祈念し、参加者全員で盛大に祝いたい」とあいさつを述べた。

 次いで獅子舞2頭を先頭に比嘉公民館を3周しはらい清めた。獅子舞の後ろから歌・三線、横笛、太鼓、ホラ貝、かねの役を担う担当者、クイチャーを踊る関係者などが続いた。西城小学校3年の12人が総合的な時間を利用して参加した。

 獅子舞は集落内へ移動。下地修さん(53)が購入したサトウキビ積み込み重機と大型トラクター、与那原一夫さん(70)が購入した軽自動車2台でそれぞれはらい清めの儀式を執り行った。

 参加した3年級長の多和田大我君は「とても楽しかった。社会科の勉強に役立った」と感想を話した。

 下地さんは「安全運転でキビをトラックに積み込みする」、与那原さんは「安全運転の気持ちが引き締まった」と感想を語った。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年6月4日(水)9:00
9:00

8月就航を市に報告/台北-下地島

スターラックス航空日本支社長   台北(桃園)-宮古(下地島)線を8月22日から就航させる、スターラックス航空日本支社の王雲翔支社長は3日、下地島エアポートマネジメントの鶴見弘一社長らと共に市役所を訪れた。砂川朗副市長に就航を報告し、台湾と宮古島、双…

2025年5月29日(木)9:00
9:00

24年度旅客数、過去最高に/下地島空港

年間49万6000人が利用/前年度実績を17%上回る   第20回下地島空港活性化協議会(会長・嘉数登市長)が28日、市役所で開かれた。同空港や宮古圏域の活性化に向けた施策の協議や同空港の現況などについて意見交換などが行われた。下地島空港の現況では2…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!