地域活動に生きがい

長崎信子さん

　宮古で25歳から建設業を営む夫を支えて、一人で事務・経理を担当し、事業所を移転した沖縄本島の西原町でも、４人の子どもを育てながら事務仕事に努めた。

　日頃の事務や育児で忙しい合間にも、宮古ではＰＴＡや婦人会に参加し、西原町でも商工会理事、食生活改善推進連絡協議会理事として、地域の社会活動に励んだ。

　現在居住する那覇市の若狭自治会では、婦人部長として地域の食生活改善などの勉強会にも取り組んでいる。

　長崎さんは「毎日時間に追われているが、これまでの経験や知識を地域に還元していくのが務めだと思うし、生きがいにもなっている」と強調する。

　そして、「いろいろな活動に関わることで、自然と身も心も元気になる。歳を過ぎているから年寄りということでもない」と笑う。

　子どもの教育には力を注いだといい、「あげる財産はないけど、学問が財産だと思って、子どもには思い通りにやらせた」とし、４人全員を大学へ進学させた。

　今後は「家族みんなが仲良く元気で、楽しく生き生きと暮らせて、地域活動にも生涯現役で頑張りたい」と前向きだ。

1937（昭和12）年10月2日生まれ
那覇市在住（平良西辺出身）